[Financial Express]すでに大量の不良債権に苦しんでいるバングラデシュの銀行は、9月に5.74%に達した金利スプレッドの縮小による収益圧迫から生じる新たな業務上の危機を懸念している。
バングラデシュ銀行の統計によると、全61銀行業界の貸付金と預金に対する加重平均金利(WAIR)の差は、昨年9月、前月より2.0ベーシスポイント縮小し、5.74%となった。
銀行業界が長年の不正行為から生じた不良債権の山に苦しむ中、この縮小によって銀行の収益性がさらに圧迫される可能性があるとの懸念が高まっている。
預金コストの上昇と融資の伸び悩みを原因とするこの減少は、金融システム内のストレスの高まりを浮き彫りにしている。
中央銀行によると、9月時点で預金金利は3.0ベーシスポイント上昇、貸出金利は1.0ベーシスポイント上昇しており、上昇幅は小幅にとどまった。
2つの金利の差は金融機関の業務効率を示す重要な指標であり、その動きがストレスの兆候となると、規制当局は是正措置を講じることが多い。
2023年度末まで、銀行は貸出金利の上限を9.0%、預金金利の上限を6.0%に設定し、固定スプレッドを3.0%とする上限制の下で運営されていた。
セクター別のデータでは、サービス部門の下落幅がさらに大きく、9月のスプレッドは15ベーシスポイント低下して6.27%となった。
対照的に、中小企業部門のスプレッドは3.0ベーシスポイント上昇し、農業部門と大企業部門ではそれぞれ2.0ベーシスポイントと1.0ベーシスポイント上昇した。
「9月の預金金利は上昇し、それがスプレッドの縮小に寄与した」と、匿名を条件に語ったある上級銀行員は述べた。「しかし、この縮小傾向が続けば、銀行の収益性は圧迫されるだろう。」
満期1年以上3年未満の定期預金金利は9月平均10.06%となった。
3年以上の預金金利は9.31%、1年以下の預金金利は平均9.6%だった。
市場金利の指標となる財務省短期証券と国債は、ほとんどの期間で10%を下回って取引されたが、2年債と5年債の利回りは10%を超えた。
中央銀行は、銀行や非銀行金融機関が報告されたスプレッドを人為的に引き下げることを防ぐため、金利スプレッドの計算方法を改訂した。
jasimharoon@yahoo.com
Bangladesh News/Financial Express 20251203
https://today.thefinancialexpress.com.bd/first-page/banks-fear-profitability-squeeze-as-new-operational-peril-1764699126/?date=03-12-2025
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