[The Daily Star]木曜日の原油価格は、ウクライナによるロシアの石油施設への攻撃が供給制約の可能性を示唆したことから上昇し、和平交渉の停滞によりロシアの原油が世界市場へ戻る合意への期待が和らいだものの、弱いファンダメンタルズにより上昇幅は限定的となった。
ブレント原油はGMT午前6時59分時点で41セント(0.65%)高の63.08ドル、米ウエスト・テキサス・インターミディエイトは45セント(0.76%)高の59.40ドルとなった。
ウクライナ軍情報筋は水曜日、ロシア中部タンボフ州にあるドルジバ石油パイプラインをウクライナが攻撃したと発表した。ロシア産の原油をハンガリーとスロバキアに輸送するこのパイプラインへの攻撃は5回目となる。パイプライン運営会社とハンガリーの石油・ガス会社はその後、パイプラインの供給は通常通り行われていると発表した。
コンサルタント会社クプラーは調査報告書の中で、「ロシアの精製施設に対するウクライナのドローン攻撃は、より持続的かつ戦略的に調整された段階に移行した」と述べ、現在では主要な資産の安定化を阻止するため、繰り返し精製施設を狙った攻撃が行われているとした。
「これにより、ロシアの精製処理量は9月から11月まで1日あたり約500万バレルにまで減少した。これは前年比で33万5000バレルの減少であり、ガソリンが最も大きな打撃を受け、軽油の生産量も大幅に減少した」と報告書は付け加えた。
ウクライナ和平案の進展が停滞しているという認識も、価格を押し上げた。ドナルド・トランプ米大統領の代表団がクレムリンとの和平交渉を終えたものの、戦争終結に向けた具体的な進展は見られなかったためだ。トランプ大統領は、今後の展開は不透明だと述べた。
石油市場分析会社バンダ・インサイツの創業者バンダナ・ハリ氏は「ウクライナ和平に向けた努力が続く限り、原油価格は狭いレンジにとどまる可能性が高い」と述べた。
以前は、貿易業者らが合意にはロシアに対する制裁の解除と、すでに供給過剰となっている世界市場へのロシア産原油の復帰が含まれると予想していたため、戦争終結への期待が価格下落の圧力となっていた。
Bangladesh News/The Daily Star 20251205
https://www.thedailystar.net/business/news/oil-gains-4050941
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