フォルクスワーゲン、2030年までに1860億ドルを投資するとCEOが発表

[Financial Express]フランクフルト 12月7日 (ロイター) - フォルクスワーゲン・グループは2030年までに1600億ユーロ(1860億ドル)を投資する計画だと、最高経営責任者(CEO)のオリバー・ブルーメ氏が明らかにした。欧州最大の自動車メーカーである同グループが、中国と米国という2つの主要市場で大きな危機に直面する中、緊縮財政に踏み切る構えだ。

フォルクスワーゲンの5カ年投資計画の一環として毎年更新される総支出額は、2025~2029年が1650億ユーロ、2024~2028年が1800億ユーロで、2024年がピークとなる。フォルクスワーゲンは、米国からの輸入関税と中国における熾烈な競争によって苦境に立たされている。

このことは、この2つの市場で車の約半分を販売し、電気自動車戦略の大幅な縮小を発表したポルシェの利益に最も大きな打撃を与えた。

ブルーメ氏は週刊紙フランクフルター・アルゲマイネ・ゾンタークスツァイトゥングに対し、最新の支出計画は製品、技術、インフラを含め「ドイツと欧州」に重点が置かれていると述べた。また、ポルシェにおける長期的なコスト削減プログラムに関する協議は2026年まで続くと述べた。

フォルクスワーゲンのCEO職に専念するため1月にポルシェのCEOを退任するブルーム氏は、アウディの米国工場建設の可能性に関する検討は、ワシントンからの相当な財政支援の可能性にかかっていると述べた。

ポルシェが中国で成長することは予想されていないが、フォルクスワーゲングループ全体で生産を現地化することは可能であり、中国向けの特注のポルシェモデルが将来的に意味を持つかもしれないと氏は述べた。

ブルーム氏は、フォルクスワーゲンの最高経営責任者(CEO)としての契約が2030年まで延長されたことは、フォルクスワーゲンの二大投資家である株主のポルシェ家とピエヒ家、そしてドイツのニーダーザクセン州による明確な支援のシグナルだと述べた。

「しかし、ポルシェが3年前に株式を公開して以来、株主が損失を被ってきたのは当然のことです。私もこの批判を受け止めなければなりません。」


Bangladesh News/Financial Express 20251208
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/volkswagen-to-invest-186b-through-2030-ceo-says-1765125873/?date=08-12-2025