[Financial Express]バングラデシュでは、一部の主要消費財の価格が上昇したことで11月のインフレ率が8.29%となり、中央銀行の今年度の年間目標である6.5%を上回ったため、インフレ率がわずかに上昇した。
日曜に発表された公式データによれば、今月の数字は主食である米を含むいくつかの主要商品の価格上昇により、10月より0.12パーセントポイント上昇した。
しかし、インフレの加速にもかかわらず、11月のインフレ率は前年同月記録した11.38%を大きく下回った。
12カ月移動平均は時点ベースで8.96%に上昇し、農業労働者の賃金上昇がほとんどないかゼロであったため、低所得層に対する物価圧力が続いていることを示している。
経済学者らは、この上昇は主に供給側の要因によるものだと指摘している。
「私の考えでは、インフレの上昇は需要側ではなく供給側が引き起こしている」と独立系エコノミストのザヒド・フセイン博士は語り、11月は米、ジャガイモ、タマネギなど多くの主要商品の価格が上昇する不作期だと付け加えた。
より厳格な通貨供給管理を通じてインフレを抑制する任務を負っているバングラデシュ銀行は、ここ数カ月、引き締め的な金融姿勢を維持している。
インフレ率は昨年の高水準から低下しているものの、経済学者らは改善が中央銀行の期待には及ばないと指摘している。
企業は高金利が貿易や事業に影響を及ぼしていると述べ、金利引き下げを求めているが、中央銀行総裁はこれに先立ち記者団に対し、インフレが「許容できる」状態になれば政策金利を引き下げる考えを示した。
バングラデシュ統計局(BBS)の統計によると、11月の全国レベルの食料品インフレ率は7.36%で前月比0.28%上昇した一方、非食料品インフレ率は9.08%に緩和した。
食料品インフレは農村部と都市部の両方で上昇したが、食料品以外のインフレは引き続き下降傾向にあった。
賃金に関するデータも収集しているBBSは、全国の賃金上昇率が10月の8.01%から8.04%に上昇したことを示している。
しかし、農業賃金は8.17%から8.14%に低下し、一方で工業賃金は0.09%ポイント上昇して7.86%となった。
サービス部門の賃金はわずかに上昇し、8.22%となった。
同局は2021~2022年を基準年として消費者物価データを集計し、全64地区の154市場から価格情報を収集している。
jasimharoon@yahoo.com
Bangladesh News/Financial Express 20251208
https://today.thefinancialexpress.com.bd/first-page/inflation-up-for-food-price-rises-1765130728/?date=08-12-2025
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