[Financial Express]米国を拠点とするエクセレレート・エナジーは、長期契約に基づき1月初めからバングラデシュに液化天然ガス(LNG)の供給を開始する予定で、同国の逼迫した天然ガス供給システムに新たな弾みを与えることになる。
「数年前に締結した売買契約(SPA)に基づき、1月から米国企業からLNGの購入を開始する」とペトロバングラの幹部は月曜日、フィナンシャル・エクスプレス紙に語った。
当局者によると、2023年11月に締結されたSPAに基づき、エクセレレート・エナジーは国営ペトロバングラに年間最大100万トン(MTPA)のLNGを供給する予定だ。
バングラデシュは2026年以降15年間、エクセレレート・エナジーからLNGを輸入し、段階的に供給する。同社は2026年1月から2027年12月まで年間85万トン、その後2028年1月から2040年12月まで年間100万トンを供給する予定だ。
ペトロバングラによれば、これは2026年と2027年にそれぞれ12回のLNG輸送、2028年から2040年にかけては年間16回の輸送に相当する。
ペトロバングラはエクセレレート・エナジーから、ブレント原油の3か月平均価格の約13.35%に100万英熱量単位(ッムブツ)当たり0.30米ドルの一定プレミアムを加えた価格でLNGを購入する予定だ。
当局者らによると、ブレント原油が現在1バレル当たり60ドル前後で推移しており、契約に基づくLNG価格は1MMBtu当たり約8.50ドルとなる見込み。
エクセレレートエネルギーはこれまでにも、スポット市場からペトロバングラに複数のLNG貨物を供給している。
バングラデシュは、2017年9月25日にカタールのラスガス(後にカタールガス、さらにカタールエナジーと改名)と、15年間で最大250万トンのLNGを輸入する初の長期SPAを締結し、2018年8月にLNGの輸入を開始した。
ペトロバングラは近年、LNG供給契約のほかにも、エクセレレート・エナジーと2つの契約を締結している。1つはモヘシュカリ浮体式LNG(MLNG)ターミナルを拡張する契約、もう1つはパイラ港近くに浮体式貯蔵・再ガス化設備(FSRU)を建設する契約である。
関係者によると、エクセレレートは、予定より7か月早い2024年1月に、MLNGターミナルの送出能力を1日あたり5億立方フィートから6億立方フィートに20%拡大した。
長期LNG SPAはエクセレレート社のFSRU能力の拡大と関連しているとペトロバングラの関係者は指摘し、ペトロバングラ社が長期契約に基づいてLNGを購入することに同意したため、この米国企業は能力増加に対して追加料金を請求しなかったと付け加えた。
情報筋によると、エクセレレート・エナジーは現在、バングラデシュで稼働中のFSRUを2基所有しており、合計の再ガス化能力は約1,000 ッムクフドだという。
この米国企業はMLNGターミナルを所有しているほか、15年間のチャーター契約に基づき、サミット・グループのサミットLNGターミナル・カンパニー社にFSRUも提供している。
Azizjst@yahoo.com
Bangladesh News/Financial Express 20251223
https://today.thefinancialexpress.com.bd/last-page/excelerate-energy-to-start-lng-supply-from-early-january-1766425973/?date=23-12-2025
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