33の飛び地の4000人の子、初等教育受けられず

ラルモニルハット県に属する33の飛び地に住む4000人以上の子どもたちが、インドの領土に囲まれた影響で小学校がなく、基礎教育の機会を奪われている。

バングラデシュ政府は学童の中退を阻止するため、教科書の無料配布や月ごとの奨学金など、無料で初等教育を提供している。

政府はWFP(国際連合世界食糧計画)と協力し、ラルモニルハットを含む北部地域の貧困県で、学校にいる時間内にビタミン豊富なビスケットの配布をしている。

しかし飛び地の子どもたちは、バングラデシュ国民でありながら事実上基本的な市民の設備を奪われた彼らの両親のように、あまりにも不幸である。

「私は今年の一月上旬、インドのJolpaiguri県にあるスリーRamganj小学校に2人の息子を連れていった。でも学校はバングラデシュ人だとして、彼らの登録を拒否した」
ラルモニルハット県Patgram郡Kuchlibari飛び地の住人サッタル・Miah(35)は語った。

Aditmari郡Kisamot Batrigachh飛び地のDabibar・ラーマン(38)は、「私の娘Fatema・Khatunは読み書きを学びたいという意欲を表明したので、今年の一月一日一年生クラスに入れようと、クーチ・ビハール県のGidaldah小学校という名のインドの小学校へ連れていった。でも学校はその要求を拒否した。娘は大泣きしていたわ」と語った。

ラルモニルハット県初等教育担当官Nabez・ウッディン・Sarkerは状況を認めながら、「二国の高官同士で解決する問題なので、私たちはバングラデシュの飛び地に小学校を作る計画はない」と述べた。

飛び地の人々は、バングラデシュとインドの政府は、子どもたち教育の確保のため精一杯努力するべきだと強調した。

子どもたちはインドの学校に入るか、バングラデシュ本土内の近くの学校に入学できるよう許可するか、どちらにしてほしいと彼らは訴えた。