野菜摂取量158g不足

野菜摂取量158g不足
【Financial Express】毎日の食事で、1人当たり158グラムの野菜が不足している。専門家は国内の野菜生産量を大きく増やす必要性を指摘した。

専門家は、農業研究所(KIB)で14日から開催している国民野菜フェア2018のセミナーでこの意外な事実を話した。

3日間のフェアは栄養への認識を高めることが目的で、シャージャハン・カーン船舶相とモティア・チョウドリー農業相が開会式に出席した。

農業省(MoA)が、"年間を通して野菜を育て、お金だけでなく栄養と健康を手に入れよう"というテーマで主催した。

KIBホールで開かれたセミナーでは、ポトゥアカリ科学技術大学副学長のモハンマド・ハルヌル・ラシド教授が、"年間を通して野菜を育てよう。貧困を無くし、気候変動の中でも栄養を確保しよう"と題した講演を行った。

教授は1人当たりの野菜の不足量は1日158グラムになると明らかにした。

国内の野菜総生産量は373万トンで、1人当たりの消費量は1日62グラムだが、食糧農業機関(FAO)の推奨基準は220グラム。したがって、バングラデシュは野菜の生産量を1370万トンまで引き上げる必要があるという。

また、野菜栽培に用いられる国内の土地は、850万ヘクタールのうちわずか9.38%だと指摘した。沿岸部や丘陵地を栽培に使えば、2倍にできる。

さらに収穫量向上のために質の良い種子を使うよう、強く提言した。

良質な野菜種子の需要は4500トンで、現在は国内企業や多国籍企業がその15%を輸入しているという。これらの企業は種子の30%を生産し、残りは国内農家の自家採取だ。

教授は毎年多くの農家が偽物の種子を買わされていることに懸念を示した。

民間企業はこの件について注意し、被害を受けた農家には補償を行うべきだと教授はいう。

また、KIBに対し、気候変動の影響を緩和するため、塩分や日照り、洪水に耐性のある野菜を開発するよう促した。

農業相によれば、この20年間、交配野菜の栽培が生産の多様性を広げてきたという。だが、同時に、野菜や豆類の国内種を推進・保護する必要がある。さらに、加工野菜や果物を輸出し、より多くの外貨を獲得する必要性があると話した。

「"ベジタブルミート"として知られるジャックフルーツを加工したものを中東や他の国へ輸出できるでしょう」

セミナーでは農業振興局(DAE)のモハンマド・アブドゥル・アジズ局長も講演を行った。セミナーは農業省のモハンマド・モイヌッディン・アブドゥラ上級事務次官が主宰した。

フェアではおよそ80企業が100種類を超える野菜や種子を展示している。

フェアは16日まで、開場時間は午前9時から午後8時となる。

Bangladesh News/Financial Express Jan 16 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/per-capita-deficiency-of-vegetables-158gm-a-day-1515995860
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #農業 #野菜