【Prothom Alo】世界でもっとも過酷な気候変動国のひとつとして、何千人ものバングラデシュ女性がそれらに対抗し得る生活手段を得るために資金援助を受ける。国連が発表した。
シャトキラ(Satkhira)やクルナ(Khulna)のように災害の多い沿岸県の女性や女子たちは、国連グリーン気候基金と女性・児童問題省が提供する3300万ドル(35億896万円)の支援を受ける。
「海面上昇はこれらの県にとって大きな脅威です」
5日、国連開発計画(UNDP)の気候変動専門家マムヌル・ラシッド氏は電話取材に答えた。
バングラデシュの土地の多くは低地の河川デルタで構成され、頻繁に発生する暴風雨や農地の塩化などの気候変動の影響を受けやすくなっている。
農地の喪失で、シャトキラとクルナ県の290万人はエビ養殖に切り替えたが、それほど多くの雇用は提供していないとラシッド氏はいう。
例えば養殖ごみを肥料とした野菜の水耕栽培など、気候変動に対応できる収入源を得るため、女性たちが資金提供を受ける。
資金は少なくとも13万人に清潔な飲料水を提供する住民管理型雨水採取システムの構築や、洪水・サイクロン早期警戒システムで多くの女性に指示を出すことにも使われる。
世界銀行によると、過去20年間、世界のサイクロン死者数のうち、約60%がバングラデシュ人だという。
擁護団体ジャーマンウォッチ(Germanwatch)は、1997年から2016年までの極端な気象事象の影響を最も受けた国として、バングラデシュを182カ国中第6位にランク付けした。
「女性は気象変動により大きな影響を受けています」
ダッカにある国際気候変動開発センターのサリームル・ハック所長は話した。
例えば、女性や女子には新鮮な飲料水運び、食糧生産、家畜の世話が任されている。
「家計管理者として女性は家族の食事の準備や水や燃料の確保に責任を負っています」
UNDPによると、6年間のプロジェクトの下、およそ3万9千人の女性と女子が直接恩恵を受けるという。資金援助は7月から実施する予定だ。
このプロジェクトには、先週韓国で開かれたグリーン気候基金理事会で合意した10億ドル(1063億円)の資金の一部が使われる。
Bangladesh News/Prothom Alo 20180305
http://en.prothomalo.com/environment/news/172084/Bangladeshi-women-to-receive-climate-fund
翻訳:松本
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