ボロ米高収量予想

国内の農家は今シーズンの良価格に胸を高ぶらせ、ボロ米の収穫を始めた。

仲介業者や製粉業者ではなく、生産者から直接穀物を購入するという政府の約束で、農民たちの期待は高まっている。

昨年、ボロ米は480万ヘクタールで栽培されたが、低価格が原因で、今年の作付面積は468.5万ヘクタールに減少した。また収穫初期、北東部のハオール(haors:低湿地帯)を襲った鉄砲水で、作物の損失があった。

それにもかかわらずボロ米は、1900万トンの収量になるだろうと農業関係者は楽観視している。その場合今会計年度の米の総収穫高は、3470万トンをわずかに超え、前年の収穫高に等しくなる。

バングラデシュで栽培される3つの米のうちボロは、国の必需食料品生産に最も貢献している。他の2つはアウスとアマンだ。

米国農務省(USDA)はボロの作付面積の減少を考慮し、今シーズンのボロ米収穫量は1860万トンであると予測している。

今週初めにハオールから戻った農業省の職員は、鉄砲水が2万千ヘクタールのボロに重大な被害を引き起こしたが、それは全体の収穫量にあまり影響を与えないことを確認したという。

政府は今年主要政策を変更し、60万トンの米に加えて、70万トンのボロ米を直接農家から調達(5月5日から8月31日の間)することを決定した。キロあたりの価格はボロは23Tk、米は32Tkに固定されている。

政府の推計によると、農家のキロ当たり生産コストはボロで20.7Tk、米は29Tkである。

前年は政府は米9万トンと10万トンのボロを購入した。これは仲介業者と製粉業者に価格インセンティブを与え、利益をもたらした。

食糧省議会常任委員会のアブドゥル ワドゥド(Abdul Wadud:国会議員)委員長は、仲介業者の支配から脱却するのは困難な作業だという。

私たちは農家が直接政府の食料調達センターに行き、価格の利点が得られるよう、食糧省に仕組みを開発するようアドバイスしたと委員長。

食糧省と食品総局の職員は5月2日からすべての稲作地域で公示を行い、農家に対し、政府のセンターにボロを販売するよう促した。


The Daily Star April 27 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/good-yield-boro-likely-1215097