ムーディーズ インベスターズ サービス(Moody's Investors Service)は、Ba3というバングラデシュの国債格付けは、国の安定的かつ強力な成長パフォーマンスと適度な債務負担によって支えられていると述べた。
だが一人当たりの低所得や持続的な財政赤字、党派政治環境は信用制限をもたらす。信用格付けと調査、リスク分析の主要企業であるムーディーズは報告書に書く。
発表された最新の4カテゴリー、普通と評される経済の強さ、非常に低いと評される制度的強さ、低いと評される財政力、普通と評価されるイベントリスクの信用分析により、ムーディーズの結論は導きだされた。
報告書は投資家に対して年に一度更新するものであり、格付けが目的ではないという。
バングラデシュのGDP成長率は2015年6月30日に終了した会計年度で6.5%にまで上昇し、2016会計年度は産業活動やマクロ経済の安定の実績に支えられ、7.1%まで拡大すると政府が予測していると報告書は指摘している。
だが脆弱なインフラは国の潜在的成長を抑制するともいう。
国際貿易が抑制されているにもかかわらず、輸出はプラスで推移している。しかし衣料品に偏った多様化されない輸出品目は、時間をかけて他の新興競合国に輸出シェアを奪われる可能性があると、報告書はリスクを指摘する。
石油の純輸入国としてバングラデシュは原油低価格の受益者である。だが国内送金の主な供給源である湾岸協力会議国の成長鈍化による送金額の縮小は、原油価格による外部利益を著しく減少させる可能性があるとムーディーズ。
政府の弱い収益基盤もまた持続的な財政赤字をもたらし、信用制限を象徴する。
バングラデシュの開発経費が安いため進む公共サービスは、経費が高くなれば制限されるだろう。
イベントリスクに対する“普通”という脆弱性の評価は、政治的リスクによってもたらされている。報告書は追記した。
The Daily Star April 29 2016
http://www.thedailystar.net/business/moodys-sees-strong-growth-bangladesh-1216333
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