小規模ビジネスに表彰(前)

小規模ビジネスに表彰(前)
21日、シティグループの慈善団体であるシティ基金は、経済に貢献した小規模起業家3名と小規模金融組織2件を表彰した。

今年の最優秀賞は魚の餌を製造する会社を設立し、魚の育成に貢献したメヘルプールのイスラト ジャハン(Israt Jahan)さんに贈られた。

2002年、当時植物学系の大学院生だったジャハンさんは、夫が営んでいた2つの池を使った魚の養殖では大家族を養う収入は得られないと知り、餌の製造を始めることにした。

現在ジャハンさんは15ヶ所の池で毎月15トンの魚を育てる。さらに近隣地域の養殖場がジャハンさんの製造した餌を購入する。月収は20万Tkになる。
「貧困のサイクルを断ち切るためには、ビジネスを始めるほかありませんでした」
ジャハンさんは表彰式で話した。

女性部門最優秀賞にはタクルガオンのオフィナ ベガム(Ophina Begum)さんが選ばれた。オフィナさんは動物の排泄物や骨から有機肥料を生産するビジネスを行っている。

1998年の開始時点では40袋に過ぎなかったが、今では1000袋の肥料生産を行う。

現在40人の従業員を抱えており、その大部分は田舎出身の女性だ。
「製品を海外に輸出していきたいです」
今や3児の母親となったオフィナさんはそう話す。

チャントプールのショヘル ミアジ(Shohel Miaji)さんは農業部門最優秀賞を受賞した。ミアジさんはダカティア川に囲いを置き、その中で魚の養殖を行っている。

ミアジさんは故郷で仕立て屋を営んでいたが、一山当てようと出稼ぎ労働者となった。その後2007年に4ヶ所で囲い養殖を始め、すぐに成果が表れた。

現在では42個の囲いを繋げ、年間26トンの魚を生産している。成功を目の当たりにした12人とはすでに取引を行っている。


The Daily Star, May 22 2016
http://www.thedailystar.net/business/small-businesses-honoured-1227847