ボラ県で救援物資不足

ボラ県で救援物資不足
21日にサイクロン"ロアヌ"が通過してから4日が経つ今も、ボラ県のタズムディン郡では数千の人々が家もなく食料や水、薬、その他の救援物資を待っている。

24日朝、本誌特派員はタズムディンバザールやチャンドプールユニオンのシャシガンジ村、デューアンプール村、バリカンジ村、マハジャンカンダ村の200軒ほどの家を訪ね、被災者たちから話を聞いた。

「米やその他の食べ物は救援物資として一切手に入りません。被害の少なかった親戚や友人に助けてもらい、1日に1回は食事ができています」
タズムディンバザールで店舗を営んでいたシャキブル ラーマン(Shakibur Rahman)さんはいう。

「姉のレヘナ ベガム(Rehena Begum)は嵐により命を落としましたが、誰も助けの手を伸べてくれませんでした。苦労はしましたが、覆いをこしらえて姉を埋葬することができました」とマハジャンカンダ村のラフィクディン(Rafiquddin)さん。

「少しケガをしていますが、一人では出歩けないので病院に行けません」
高齢女性のホヌファ(Honufa)さんはいう。

診療所や薬局も大きな被害を受けているため、大半の人々は地元で治療を受けることができない。

HSC受験者約40人を含む数百人の生徒たちはこの災害で教科書を失い、不安な日々を送っている。

この地域では家畜もすべて失われたという。

「被災者のために食料を準備しているところです。ボラの民間医は被災地で医療チームを結成しました」
タズムディン郡運営責任者のジャラルディンさんはいう。

チャンドプールユニオンのMd ファクラル アラム ジャハンギール(Md Fakrul Alam Jahangir)議長によると、行政から米20トンと鉄製波板640枚が送られてきたが、必要量には届かないという。また105万Tk(約146万円)の義援金を約束した。

「米70トン、鉄製波板2400枚、現金140万Tk(約196万円)が県内各郡の被災者に配られました。損害の計上報告ができ次第補償を行います」
ボラ県のムド セリム チョウドリー長官代行はいう。

ボラ県内ではロアヌで3名が命を落とし、4名は今も行方不明だ。

The Daily Star May 25 2016
http://www.thedailystar.net/country/victims-bholas-tazumuddin-crying-food-water-medicine-1228843