政府は2018年までに観光客数を現在の2倍、100万人へ増加させようとしている。これを受け観光業者たちは、来期予算でより多くの資金を配分するよう要求した。
さらに観光客向けの商品開発や、バングラデシュのブランド力を高めて外国人観光客を引き付けるためのイメージ作り提案を行った。バングラデシュは政治的不安定や外国人の殺害事件で、観光イメージが損なわれている。
予算の大部分は外国での展示会やイベントへの出展に使わてきたが、外国人観光客の誘致にはさほど効果が上がっていないという。
観光客100万人の目標を達成するため、政府も"バングラデシュに行こう2016"構想を発表し、入念な計画を立てているところだ。
世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)によると、2014年、旅行や観光によって7.6兆ドル(世界全体のGDPの10%相当)の収益と、2億7700万の職業(世界経済全体の11分の1の仕事に相当)を生み出したという。
バングラデシュでは旅行や観光がGDPに占める割合は4.1%であり、184ヶ国中168位だ。近隣諸国ではインドが6.7%、ネパールが8.9%、ミャンマーが4.8%、スリランカが11.1%となっており、バングラデシュは大きな後れを取っている。
世界全体では旅行や観光が雇用の9.4%に寄与をしているが、バングラデシュでは3.6%にとどまっている。バングラデシュ旅行業者委員会(TOAB)のラフィウザマン(Rafiuzzaman)副会長によると、TOABは来期、旅行・観光産業に100億Tk(約140億円)の予算を割り当てるよう求めたという。今年度予算は27億3千万Tk(約38.5億円)だった。
The Daily Star May 29 2016
http://www.thedailystar.net/business/give-more-funds-tourism-sector-leaders-1231051
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