児童向け予算支出

国内には6千万人の児童がいるにもかかわらず、国家栄養サービス計画に対し、予算案では5億8千万Tkしか割り当てがなされていない。

財務省が7省の支出の分析を行った報告書によれば、母子死亡率を始めとした国内の様々な健康指標は向上を見せているが、栄養不足による児童の低体重はいまだ大きな課題であるという。

保険家族福祉省は割り当てられた予算1751億Tkのうち、24.78%を児童向けに使う。同部門に対する前会計年度の支出は、割り当て予算1484億Tkのうち26.16%だった。

報告書によると6千万人の児童のうち37.9%に当たる2650万人は、貧困所得層以下の生活をしているという。

初等・青年教育省、教育省、社会福祉省、女性・児童問題省、地方自治・農村開発・協同組合省、災害対策省の6省も調査の対象となった。

社会福祉省には427億Tkが割り当てられた。同省はシェルターホームや児童発達センタ―、孤児院、障がい児やストリートチルドレンを対象としたプログラムの運営を行う。予算のうち、18.61%が児童向けのプログラムに支出する。

社会福祉省に対する予算配分の過去5年間の平均は、GDPの0.2%、国家支出の1%に相当する。報告によると、小規模な社会的保護プログラムは複数の省や管区で重複して行われているが、児童人口に対してさしたる成果は出ていないという。

報告書では関係当局間の連携不足も指摘する。

女性・児童問題省は215億Tkの予算のうち、38.4%が児童向け支出となる見込みだ。同省は児童の権利樹立や保護・発達に向けて活動を行っている。昨年度は省予算の33.39%を児童向けに支出した。

7省のうち、省予算に対する児童向け支出割合が最も高かった省は初等・成人教育省の99.4%で、最も低かったのは地方自治・農村開発・協同組合省の10.03%だった。

The Dailly Star June 03 2016
http://www.thedailystar.net/business/only-tk-58cr-nutrition-6-crore-kids-1233832