望まぬ出産、年100万人(前)

バングラデシュ人口保健調査(BDHS)2014に対し、新たな分析が発表された。家族計画サービスや避妊が十分でなかったことより、国内では毎年約100万人の"望まぬ出産"が行われているという。

「ここでいう"望まぬ出産"とは、両親がその時点では子を望んでいない、もしくは全く子を望んでいない場合を意味します」
保健省計画管理監視局のカラル ジュナイト アーサン監視・評価上級指導員はいう。

BDHS2014によると国内出生率は女性1人当たり2.3人だ。現在の出生率がこのまま続けば、2021年までに出生率を1.7まで減少させる"国際家族計画協定2020"目標を達成できないとアーサン氏。

「このまま行けば、2050年までに国内人口が2億人を超えるでしょう」
国立人口調査訓練研究所(NIPORT)とバングラデシュ健康報告者フォーラム(BHRF)が、米国国際開発庁(USAID)と共同開催したワークショップでアーサン氏は発表した。

望まぬ出産率は女性1人当たり0.7人で、管区別ではシレットが1.1で最も高く、ダッカ(Dhaka)とチッタゴン(Chittagong)が0.7、ボリシャル(Barisal)が0.6、ラッシャヒ(Rajshahi)が0.5、ロングプール(Rangpur)とクルナ(Khulna)が0.4となっている。

避妊率(女性またはパートナーが避妊具を使用する割合)が62%にとどまっているのが原因だが、2021年までの避妊率目標は75%とした。

BDHS2014によると、家族計画サービスを提供する病院施設のうち、25%しか良質なサービスが提供されないという。私立病院ではわずか5%に過ぎない。

The Daily Star June 06 2016
http://www.thedailystar.net/city/country-sees-10-lakh-unwanted-births-year-1235017