キルガオン(Khilgaon)のファイズルラーマン・イデアルインスティチュートに通う5年生のタシン君は、サミラさんより1時間早い午前6時に起床する。
1時間勉強したのち、午前8時半に始まる学習塾に向かう。その後、午後12時15分始業の学校へ向かう。
タシン君は午後5時半まで学校で勉強して帰宅する。そこで少しの自由時間があり、屋上を走り回ったり、コンピュータゲームや携帯ゲームで遊ぶ。
近隣は住宅密集地で、遊び場や空き地は存在しない。
"遊び時間"の後、家庭教師がやってくる。
「家庭教師の先生は、今年の小学校卒業試験問題を持ってきます。つまり、普通よりも多く試験を受けることになるのです」
タシン君の父親、エクラム アーメドさんは話す。
個人授業は午後8時~8時半に終わる。宿題と夕食の後、タシン君はサミラさんや他の子供たちと同様に朝まで就寝し、翌日の"闘い"に備える。
「家と学校を行ったり来たり、これが僕の日常です。他にはどこへも行けません。時々嫌になります」
タシン君はいう。
子どもたちに教科書が不足することはない。指導要領にはほぼ毎年新しい項目が加えられていく。
シャブヌル スルタナさんの息子は2年生。8冊の教科書を持っているという。
「私は彼に付きっきりでいます。そうしないと勉強しないのです」
多くの学校では教師たちは然るべき授業を行わない。だから保護者たちは家庭教師をつけたりや学習塾に通わせているのだという。
授業の前後に塾に通わせるため、これにかなりの時間を費やされる。一部の保護者は主張する。
「子どもを塾に通わせなければ、教師は彼を脅し、低い成績を付けるでしょう」
匿名希望のとある保護者はいう。
The Daily Star June 10 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/kids-caught-chores-1237366
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