チッタゴン(Chittagong)丘陵地帯(CHT)に豊富に育つムリ バンシュ(Muli bansh:群生する竹の一種)が横笛を作るのに適している。
細い竹は1本あたり35タカ(約47円)、太い竹は55タカ(約74円)だ。1本の竹から最大4つの横笛を作ることができる。
選んだ竹を乾燥させ、2ヶ月間以上陰干しした後、29種類のサイズに切る。
モンダルさんは各々が異なる音階の1セット24本の横笛を作る。どの竹がどの特定の音階を出すのか、単一の横笛でいくつまで音階を出すことができるのか、製作者は理解していなければならない。
横笛には7つの穴がある。息を吹き込む穴はバランスを保つためのものだ。残りはインド音階のサ(Sa)、レ(Re)、ガ(Ga)、マ(Ma)、パ(Pa)、ダ(Dha)、ニ(Ni)を出す。
竹にニスを塗ったら、その横笛は演奏用に調律する。横笛1セットの価格は5千タカ(約6711円)から7千タカ(約9396円)だ。
2013年、モンダルさんはダッカのウッタラ(Uttara)に住んでいたムハンマド イブン アル ラハム(Mohammad Ibn Al-laham)という名前のチュニジア人から連絡を受けた。ラハムさんは祖国の子どもたちが使う、吹き込み口を平らにした小さなおもちゃのような横笛を作ることができるかと尋ねた。
できると答えると、ラハムさんは19万本の横笛を注文する契約書を書いてくれた。とモンダルさんは国内外の芸能人にも横笛を販売した。
「私はたくさんのことを経験しましたが、横笛に対する情熱は決して減少することはありません。それがようやく報われています」
モンダルさんは微笑みながらラロン(Lalon)の曲を演奏し始めた。
モンダルさんはみんながこの小さな横笛工場を知り、世界中に横笛が広がればいいと願っている。
The Daily Star June 9 2016
http://www.thedailystar.net/city/melodious-success-1236757
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