従来の高コスト通信衛星に比べてナノサットはサイズが小さく、重量は1~10kg。赤道上空500~1500kmの地球の低軌道に配置できるためコストも安い。
このナノサット事業はバングラデシュ初の通信衛星と時期が重なったため、国内の若手研究者や学者を衛星技術に触れさせることができた。講演者たちはいう。
副学長のアンダリーブ博士は、ブラック大学に衛星研究室を開設することを決めた。
「いつか我々の研究室から衛星を打ち上げます」
アンダリーブ博士は、アネーシャ3Bの“3B”はバングラデシュ、ブラック、BIRDSを表していると説明した。BIRDSは衛星プログラムを実行するKITのプロジェクトの名前であるという。
BTRCのペルヴェズ局長は、若いバングラデシュ人たち衛星分野で働くことで、大きな利益を上げられる可能性があると話した。
バングラデシュ宇宙研究リモートセンシング機構(SPARRSO)元会長のアーマド教授は、アネーシャ3Bの設計モジュールを見せながら話す。
「これは小さな箱ですが、私たちにとって大きな歩みです」
最終的な設計モジュールは月末までに完成し、研究所でのテストは11月に完了する。年末にJAXAに引き渡され、3月、JAXAロケットがナノサットをISSに運び、ロボットアームで地球の低軌道上に衛星を配置する。
いったん軌道上に配置されれば、衛星はバングラデシュの気象データや植物、洪水、都市化、海域などの高品質な写真を撮影し、学生や教員は学術研究の目的でそれらを分析することになる。
The Daily Star June 16 2016
http://www.thedailystar.net/city/say-hello-annesha-3b-1240402
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