ダッカ大のイフタール

ダッカ大のイフタール
ニューマーケットやチャンドニクホーク、アジズスーパーマーケットでイードの買い物を済ませた若者が、ダッカ大学教師学生センター(TSC)に集まってきた。 

学生たちは緑地に座り込み、ラマダン中の断食を終える。ここではお馴染みの風景だ。

学生たちは旧ダッカの伝統的なイフタール料理を好んで持ち寄り、皆で分け合う。

ダッカ大学のキャンパスに数百ある仮設店舗ではイフタール料理の準備に忙しい。多くの店ではテーブルを置き、イフタール料理を販売する。

「イフタールは皆で集まり結束を深める素晴らしい機会を与えてくれます。ここででイフタールが食べられるチャンスを逃しはしません」
ホームエコノミック・カレッジの学生で、バングラデシュユースクラブ会長のサンジダさんは仲間と共にTSCのカフェテリアの隅に座った。

シラジュルイスラム・メディカルカレッジ4年生のバナフルさんはいう。
「ダッカ大学の学生ではありませんが、よく友達とここへ来ます。私にとってイフタールとは調和です。あらゆるコミュニティ内の連帯感を深めてくれるのです」

3年生のワヒダ ザマン シティさん(マスコミュニケーション・ジャーナリズム専攻)はいう。
「私たちは輪になって座り、食べ物を新聞紙の上に広げて一緒に食べます。どんなレストランよりもおいしい。この瞬間を残すために自撮りもしますよ」

イフタールを楽しむのは学生だけではない。大学OBで銀行員のソーラブ ミルツァさんは妻と2人の子どもと一緒にキャンパスを訪れた。
「この場所にはとてもたくさんの思い出があります」
ソーラブさんは昔を懐かしむ。

家を離れ、家族が恋しい学生たちも、ラマダン中は元気になる。ダッカ大学の"家族"の一員として、イフタールの温かさを皆で分かち合うからだ。

The Daily Star June 28 2016
http://www.thedailystar.net/city/iftar-fest-du-tsc-1246903