“とても普通”な襲撃者

“とても普通”な襲撃者
木曜日、ショラキアのイード[1]集会場付近で警察職員を襲撃した犯人たちは、ラマダン月[2]の27日(土曜日)にこの地区を訪れ、殺傷計画の最後の仕上げを行っていた。
地元教師が、警察との長時間に及ぶ戦闘の末に逮捕された容疑者の発言を引用して話した。

デイリースターが確認したところ、この容疑者はキショルガンジサダル(Kishoreganj Sadar)病院で銃撃された負傷の治療を行っており、地元住民や警察の質問に対し"普通に"答えていたという。

「私はアブ ムカディルです。19歳です」
教師は彼の発言を引用した。

安全のため、デイリースターはこの教師の名は伏せる。

銃や爆弾、刃物による攻撃で、警察官2人と近くに住んでいた女性1人が死亡した。その後警察は襲撃者と思われる1人を射殺した。

襲撃は、国内最大のイード集会が開催される1時間ほど前に起こった。

この事件は7月1日に発生したグルシャン(Gulshan)のカフェ襲撃事件で国内が動揺している中、発生した。グルシャン襲撃事件では過激派が22人を殺害している。(外国人17人を含む人質20人と警察官2人)

住民によるとムカディル容疑者はディナジプール(Dinajpur)出身の神学生だという。しかしムカディル容疑者は学校の名前を明らかにしていない。

「我々の多くは彼に対し指導者の名前を教えるように頼みましたが、彼は拒絶しました」
地元の政治家はいう。

「指導者について、一切口外しないように言われています。ですが、私たち5人は指示通りに襲撃を実行しました」
ムカディル容疑者は言う。彼は"とても普通に"見え、病院にいることが不思議に見える。

ムカディル容疑者によると、父親はディナジプールで機械技師をしているという。

2人は膝丈まである長いパンジャビに、鉈や武器を収納するポケットが付いたジーンズという似たような服装をしていた。

病院にいた警察官によると、ムカディル容疑者は片手に拳銃、もう片手に鉈を持って警察と戦闘を続けたという。

「しかし彼は銃傷を受けて地面に倒れ、我々が逮捕しました」
キショルガンジサダル警察署の捜査担当者はいう。

ムカディル容疑者は、この後マイメンシン(Mymensingh)医科カレッジ病院に移された。

The Daily Star July 08 2016
http://www.thedailystar.net/country/the-murky-world-kishoreganj-attacker-1250902

[1]ラマダン明けの祝祭。イスラム教最大の祭り
[2]ヒジュラ暦(イスラム暦)の9月。断食月とされている

翻訳:ハセガワ

#バングラデシュ #ニュース #ショラキア事件