外交区と外国人の安全強化

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テロリストの襲撃事件を受け、政府はダッカ(Dhaka)グルシャン(Gulshan)外交区や国内の様々なプロジェクトで仕事をしている外国人の安全対策を強化した。

内務省担当者によると、政府職員は外国人に対し、団体で行動し、十分な安全システムがある場所に滞在するよう助言を行ったという。

多くの大使や外国の組織、個人が内務省に対して更なる安全を求める文書を送り、関連部局がそれに従って手続きを進めた。

「はい、私たちは外国人が働くいくつかの組織から要請を受けました。安全を求める個人もいました。私たちは警察に対し、必要な対応を取るよう指示しました」
内務省のモザメル ホク カーン次官はデイリースターに話した。

日本、インド、デンマーク、韓国、ネパール、スリランカ、ブータン、オーストリア、タイ、オランダといった各国大使は、外交官や国連組織、バングラデシュに住む自国民らの更なる安全を求めているという。

外国のある外交官によると、自国民が訪れるいくつかの場所での安全確保をバングラデシュ政府に要請したという。

この外交官によると、欧米諸国やアジアの主要な国々の使節団ほぼ全てが、同様の要請を行ったという。

日本大使はダッカの国際協力機構(JICA)事務所や、国内で進むJICAプロジェクトの警察による保護を求めた。

国際空港3ヶ所の安全も強化されている。空港の各入り口では武装警官隊がセキュリティチェックを実施する。

「私たちの安全隊員は国際的なセキュリティ専門家による訓練を受けています。彼らには破壊的活動を阻止する能力があります」
ハズラトシャージャラル国際空港のある幹部役員が、デイリースターに話した。

7月1日、ダッカ外交区にあるホーリーアルチザンベーカリーで、過去に例を見ないテロリスト襲撃事件があり、12時間の包囲戦で人質20人と警察官2人が殺害された。

その6日後、ショラキア(Sholakia)の集会場付近の検問地点で過激派とみられる者たちが襲撃事件を起こし、警察官2人と地域住民1人、襲撃者と思われる1人が死亡した。

シェイク ハシナ首相は水曜日、国内ではさらなる襲撃が企てられていると話した。

7月11日、道路交通・高速道路局は内務省に文書を提出し、多くの外国人が働く場所でのセキュリティを強化するよう求めた。

文書には日本企業4社がカンチプール(Kanchpur)、メグナ(Meghna)、グムティ(Gumti)橋プロジェクトや既存橋梁修復プロジェクトに従事しているとある。

「バングラデシュ国内の最近の事件を背景に、各会社やコンサルティング会社は安全へ強い関心を示しています。プロジェクトに関連する外国人の安全のため、プロジェクト現場でのセキュリティ強化が必要です」

文書では、プロジェクトに従事する外国人の数が12月までに150人に達するとある。

「外国人がプロジェクトに従事している場所で、より強い安全確保措置を取りました」
道路交通橋梁省のMAN シッディク次官はいう。

外国人たちの職場や住居でもセキュリティは向上したとシッディク氏。
「国内での情勢を考慮し、彼ら(外国人)や私たち自身の安全を強化しました」

「追加の警察隊員が安全確保に動員されました」
多くの外国人がコンサルタントとして従事するダッカ高架高速道路プロジェクト責任者、クアジ モハマド フェルドウスさんはいう。

「現場にフェンスと見張り塔を設け、監視カメラを導入し、セキュリティ強化するよう指導しました。まもなく外国人たちとセキュリティ問題について議論を行います」

最近グルシャンを訪れたデイリースターの特派員は、ほぼ全ての道路でリキシャの往来が制限され、各大使館前を警察が警護している状況を目撃した。

ダッカ警視庁のラフィクル イスラム長官補佐(グルシャン地区)は取材に対し、ホーリーアルチザンベーカリー事件以後、検問所を新たに6ヶ所設け、既存12ヶ所に追加したという。さらに17のパトロール隊が同地区に動員されたという。

襲撃事件以前、グルシャン地区のセキュリティが甘かったという主張にイスラム氏は反論した。
「任務の際には常に警戒しています。襲撃以後は監視体制を強化しました」

The Daily Star July 16 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/extra-security-diplomatic-zone-foreigners-1254496
翻訳:ハセガワ

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