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テロへの恐怖が辺りを覆う中、多くの顧客は買い物に行く計画を見送っているため、大型ショッピングセンターや市場では売り上げが低下している。
経営者らによると、一日の売り上げは前年に比べ80%も下落したという。
「混乱は大きく、大型ショッピングモールでは強い影響を受けているように感じられます。お客様方は絶対に安全でもない限り、市場に足を踏み入れようとはしません」
国内100以上のファッションハウスが加入する団体"バングラデシュ・ファッションアントレプレナー協会"のアザルル ホク アザド会長は話す。
ホーリーアルチザンベーカリー襲撃に続き、ショッピングセンターが過激派に襲撃される可能性があるとの噂が出回っているとアザド会長はいう。アザド会長は"サダカロ"の社長でもある。
7月1日、過激派集団がダッカ(Dhaka)グルシャン(Gulshan)地区の高級レストランを襲撃し、20人の食事客を殺害した。その多くは外国人だった。この殺戮は恐怖を生み出しただけではなく、国内外に衝撃をもたらした。
サダカロはダッカ外交区付近に位置する国内最大のショッピングセンター"ジャムナ・フューチャー・パーク"内にショールームを持っている。アザド会長によると、グルシャンの襲撃事件により、センターのサダカロの一日の売り上げは80%低下したという。
「苦境にあるのは国内のファッションブランドだけではありません。ショッピングモールや市場にある小売店全てがです」
アザド会長はいう。
レストランやフードコートでも来客数は減少している。
「レストランに良く来られていたお客様方は今、家庭への配達サービスを求めます。そのため、私たちは配達しています」
グルシャンのレストラン"カナ・カザナ"の経営者ミル ニザム ウディン アーメドさんはいう。アーメドさんはグルシャンに"ザーラ・ネーア・ファッションモール"も所有するが、同店の来客数は80%近く減少したという。
「夜はお客様が殆ど来られません。これは非常に良くない状況です。まだ市民は混乱しているのです」
バシュンダラ(Bashundhara)市の大型ショッピングセンター"インフィニティ・メガ・モール"を経営するムド オバイドゥル アンワール カーンさんによると、イード(イスラム教の断食明け大祭)後の売り上げは低調だという。
イード後の売り上げや来客数はこれまでの年に比べてずっと少なく、イード休み後に営業を再開してから一日の売り上げは50%の下落を記録しているという。
「普段はウィンドウショッピングをされるお客様を多く見かけますが、今はいないですね」
カーンさんは2013年、14年に起こった政治動乱の時よりもずっと悪い状況だという。
「ショッピングモールが襲撃されるかもしれないと教えてくれたお客様もいらっしゃいます」
国内ファッションハウス"ラング・バングラデシュ"バシュンダラ支店の経営者ムド ジャハンギール アラム ヒラさんはいう。
ヒラさんによると、バシュンダラ市デシドシュ(Deshi Dosh)にある直売店では、イード休み後の一日の売り上げは3万タカだが、これは昨年の半分だという。
「ショッピングモールを訪れる市民は、ウィンドウショッピングではなく、買い物をするために来られています」
バタのバシュンダラ支店のイクバル ホサイン店長はいう。
The Daily Star July 24 2016
http://www.thedailystar.net/business/retail-struck-terror-1258513
翻訳:ハセガワ
#バングラデシュ #ニュース #小売
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