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国際市場でのデニム製品の需要増加に伴い、過去5年間で5ヶ所のデニム工場が操業を開始した。
バングラデシュ国内のデニム工場総数は現在30ヶ所だ。
5ヶ所の工場のうち、スクウェア、ナイス、サーマックス、バドシャの4ヶ所はすでに生産に入っている。チッタゴン(Chittagong)に拠点を構える"デニム・エキスパート"の社長で、ダッカ(Dhaka)で隔年開催される"バングラデシュ・デニム博覧会"の主催者でもあるモスタフィズ ウディン氏は話す。
デニム大市場である欧米を筆頭とした需要上昇に伴い、さらに5社がデニム工場の設置を計画している。
バングラデシュの製造業者は以前ズボンのような基本的デニム製品を主に生産していたが、現在はシャツやベッドシーツ、枕カバー、ホームテキスタイル、エプロン、テーブルクロスなども生産する。
バングラデシュ国内のデニム工場の生産力は月間で4000万ヤード(3万6576キロメートル)強だが、需要は7千万ヤード(6万4008キロメートル)近くある。不足分は中国やインド、パキスタン、トルコなどの輸入で賄う。
「バングラデシュは国際デニム市場で、強力なプレイヤーとして浮上してきました。世界的需要が伸びるにつれ、国内の企業家たちはこの部門にさらに投資を行っています」とモスタフィズ氏。
業界関係者らによると、バングラデシュのデニム業界は既に800億タカ(1085億円)近くの投資があったという。
現在のデニム製品輸出額は年間20億ドル(2123億円)で、ここ数年のうちに50億ドル(5307億円)まで上昇するだろう。
米国商務省によると、世界全体のデニム販売額は現時点で年間560億ドル(59,4兆円)以上で、2020年末までに640億ドル(67.9兆円)に達すると見込まれている。2015年時点でバングラデシュのデニム製品は欧州市場で22.88%、米国市場で11.35%のシェアを持っている。
スクウェアデニムは40億タカ(54億円)投資して設立され、数ヶ月前ハビゴンジ(Habiganj)工場で生産を開始した。同社のサイエド アーメド チョウドリー営業本部長はいう。
「現在、私たちは月に150万ヤード(1371キロメートル)のデニムを生産していますが、300万ヤード(2743キロメートル)分の生産力があります。生産量は次第に増やしていきます」
バングラデシュ企業はH&Mやユニクロ、リーバイス、ナイキ、テスコ、ラングラー、S.オリバー、ヒューゴ・ボス、ウォルマート、GAPといった世界の主要な小売業者やブランドに製品を供給している。
The Daily Star July 24 2016
http://www.thedailystar.net/business/denim-factories-spring-demand-soars-1258516
翻訳:ハセガワ
#バングラデシュ #ニュース #デニム
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