南アジア一低いネット普及率

南アジア一低いネット普及率
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国際電気通信連合(ITU)の報告によると、バングラデシュでインターネット接続環境を持っている割合は人口のわずか14.4%で、南アジアで最も低い。

ITUのICT開発指数では、バングラデシュは2010年の148位から144位へ上昇した。

数年前に携帯電話サービスを導入したミャンマーでさえ、ランキングはバングラデシュより上の142位だ。ミャンマーのインターネット普及率は21.8%だ。

ITU報告書によると2015年12月時点、バングラデシュでは総人口の2.41%にあたる386.7万の固定したブロードバンド加入がある。

以前出された世界銀行の「世界開発報告2016:デジタル配当(Dividends)」は、バングラデシュではインターネット接続環境を持たない人口は世界第5位であり、約1.48億人がまだインターネット接続環境を持っていないとした。だが政府は両方の報告を否定する。

ジュナイド アーメド パラクICT担当国務大臣は、国のインターネット普及率が約40%であることを示すバングラデシュ通信規制委員会(BTRC)の公表数字に、政府は納得していると話した。

「その数字が本物で信頼性がある」とパラク大臣は言い、BTRCの数字で報告書を更新するよう、政府はITUに依頼するだろうと付け加えた。

「私たちの依頼にITUが応じることを望みます」とパラク大臣。だがITUは、報告書のデータはBTRCから集めたという。

BTRCのシャージャハン マームード会長は、その報告書は実際の状況を示していないという。
「私たちはさらなるコメントをする前に、実際の状況を分析する必要がある」

「これはバングラデシュ政府によってITUに提供された公式データである。ITUはいかなる国についての報告書も、決して独自に出すことはない」
コロンボにあるシンクタンクLIRNEasiaのアブ サイード カーン上級政策研究員はいう。

「ITUは何の修正もしないでデータをほぼ再現している。したがって報告書はその国の悲惨なデジタルの健全性を反映する」
バングラデシュモバイル通信事業者協会の元事務総長でもあるカーン上級政策研究員は続けた。

パラク大臣によると、6月の時点で国のインターネット加入者の総数は6320万だ。

「その報告書は私たちに損害を与える可能性がある。私はBTRC会長に会い、できるだけ早く報告書を修正するよう要請する」
パラク大臣は付け加えた。

業界の専門家はバングラデシュでは2つの問題が原因で、国民のほとんどがインターネット接続環境を持たないままだ話した。

まず政府が公共サービスをインターネット利用できるようにしていないので、国民はインターネット利用に何の実用性も見いだせない。

もう1つは政府のインターネット接続を妨げる政策や規制のため、民間部門はまだ全国にインターネットの範囲を拡張していない。

南アジア最小国のモルディブのインターネット普及率は54.46%で、地域で最も高い。モルジブのランキングは韓国に次ぐ81位だ。

モルディブの後ろには別の小国ブータンが119位を獲得した。ブータンのインターネット普及率は39.80%だ。

スリランカのインターネット普及率は29.99%でランキングで115位、隣国インドのインターネット普及率は26%で131位だ。ネパールは136位、パキスタンは143位と続く。

バングラデシュの携帯電話は12月時点で1億3370万のSIMが機能していて、86.36%の普及率だ。

インドは78.84%の携帯電話普及率、パキスタンは66.92%、ネパールは96.75%だ。

The Daily Star July 28 2016
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-has-lowest-internet-penetration-south-asia-itu-1260400

翻訳:アラトモ

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