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21世紀の今、遊牧民であることは簡単ではない。家を移動することや伝統的な治療薬を売ること、手品の練習など、昔からやってきたことをやるだけで済まないからだ。テレビセットを設置したり、携帯電話の充電をどこでするかなど、これまでにない課題がある。
ロングプール管区ラルモニルハット(Lalmonirhat)県のベディ(ジプシー)集団は、現代の遊牧民の暮らしの需要を満たすやり方を発見した。太陽光発電だ。
19ベディ家族のおよそ91人はここ20日間ほど、ラルモニルハットサダー(Lalmonirhat sadar)郡モスタフィ村に滞在してきた。
「私たちはダッカのシャバール(Savar)からやってきました。年に10ヶ月ほど、国内を転々としています」
グループリーダーのアブドゥル マティンさんはいう。
「太陽光発電は暮らしをラクに、快適にしてくれます。4家族だけ太陽光発電を持っていませんが、彼らはすぐにでも買いたいと思っています」
グループ内の家族のほとんどは太陽光発電を使っているという。
昨年20~40ワットの太陽光発電を導入するまで彼らは、あまり明るくなく、火災の危険性のある灯油ランプを使っていた。それはコストもかかった。
「太陽光発電にしたことで、一日当たり燃料コストが40タカ(52円)節約できるようになりました」
グループメンバーの一人が話してくれた。
手品と伝統医療薬を売ることでは豊かになれないとマティンさんはいう。
「私たちは村で一日あたり500タカ(656円)の収入を得ます」
燃料代の節約により、それはより意味のあるものになる。
太陽光発電は光だけを提供するわけではない。テレビをつけたり、携帯電話の充電も問題なくできる。
熱を逃すため、小さな卓上扇風機も利用できる。グループのアクリア ベガムさんはいう。
「太陽光発電は暮らしをよりよくしてくれます。夜は安心して眠れます」
グループのサイエム アリさん一家はまだ太陽光発電を持っていない。
「お金がないので、まだ持てないのです。買うためには1万5千タカ(19668円)必要です。今後2週間以内に買うことができることを願っています」
改善されたライフスタイルを送るため、太陽光発電が重要な役割を果たすと彼は見ている。
別のグループメンバーサベドル イスラムさんは自らパネルを運び入れ、20~30日ほど前に設置した。
「私たちはテレビを見るのが好きです。国の電気を使うユーザーは嵐が来ると局地的停電をさせられますが、一定のパワーを持つ太陽光発電ではそんなことはありません」
一方地元Mostafi村の人は、ベディのライフスタイルの進歩に驚いている。
「太陽光発電は小さな進歩をもたらしました。しかし燃料代が節約できるのはすごいことだ。私も近い将来、家に太陽光発電を設置したいと思います」
村人の1人ゾフルル イスラムさんはいう。
ベディはコミュニティ内の貧しいメンバーのため、設置費用を支援するよう政府に訴えている。
The Daily Star Aug 02 2016
http://www.thedailystar.net/country/solar-power-adds-modernity-nomadic-life-lalmonirhat-1263232
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #太陽光発電 #ジプシー
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