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洪水により多くの苗床が流されたことを受け、政府は洪水の被害を受けた農家に稲の苗を提供する。昨日モティア チョウドリー農業大臣が発表した。
「洪水で農地が水没してしまえば、農家は稲の苗を植えられません。政府は洪水の被害を受けた農家に対する稲の苗の提供に最善を尽くします。また、バングラデシュ農業開発組合(BADC)を始めとする政府の様々な機関はこれに備えてきました」
モティア大臣はいう。
モティア大臣は"農業における気候変動適応プロジェクト:課題と教訓"セミナーにチーフゲストとして参加した際に、この発言を行った。バングラデシュ気候変動トラスト(BCCT)と環境・森林省が合同でセミナーを企画した。
農業普及局によると、今年は約12万5千ヘクタールの土地が洪水で水没し、約2万ヘクタールの土地で稲を始めとした農作物が被害を受けた。
モティア大臣は先進国が気候変動適応についての約束を果たせていないと批難し、政府はどの国が環境に関するプロジェクトを完遂することも待ちはしないと話した。
モティア大臣は政府による気候に優しい種々の取り組みに言及した。農家は害虫の駆除に光の罠やフェロモンの罠など生態系に優しい3つの罠を使用しているため、農薬の使用量は大幅に低下したという。
主に農薬の使用抑制に成功したお陰で、昨年の政府による農薬輸入額は18億3千万タカ(23億8千万円)減少したとモティア大臣はいう。
モティア大臣は川岸でのダム建設のやり方を批判し、河川の浚渫を提案した。浚渫により河川の航行可能性が増し、取り除いた沈泥はダムの設置に利用できるという。
モティア大臣はゴライ川流域の再生が成功したことに触れた。この取り組みにより、パドマ川流域ではジャムナ川やティースタ川、その他の河川よりも洪水を制御できているという。
またモティア大臣は議会に対し、地下水の水位を次第に減少させると考えられている深い掘り抜き井戸に対して環境省は一切許可を与えないと伝えたという。
国内の諸地域における水上農業プロジェクトを即興で作り上げるべく政府は動いていると、モティア大臣は話す。
アンワール ホサイン マンジュ環境・森林大臣は次のように話した。
「環境問題は全ての国に共通する問題です。我々自身の財源だけではこの問題に対処することは不可能です」
「我々は計画省にいくつかのプロジェクト案を提出しました。より多くのプロジェクトが実施されるほど、この部門で成功を収める可能性は増すことでしょう」
アンワール大臣はプロジェクトでへの顧問の任命を、多額の費用が掛かるとして批判した。さらに、気候変動プロジェクトの運営における透明性にも焦点を当てた。
アブドゥラ アル イスラム ジャコブ環境・森林副大臣、モイヌディン アブドゥラ農業次官も発言を行った。著名な経済学者、カジ コリクッザマン アーメド氏がセミナーの運営を行った。
The Daily Star Aug 12 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/matia-pledges-help-flood-hit-farmers-1268401
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #洪水 #農業
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