1764字
バングラデシュ人は2016年度下半期の経済や雇用の見通し、生活の質について非常に楽観的だ。マスターカードの調査による。
マスターカードの"消費者信頼感指数(Index of Consumer Confidence)"において、バングラデシュは昨年下半期の67.3ポイントに対して4.3ポイントの上昇となる71.6ポイントを記録した。
マスターカードのサイエド モハマド カマル支社長、及びギトカナ ダッタ副社長は昨日、首都ダッカ(Dhaka)のショナルガオホテルにおいて調査結果を公表した。
アジア太平洋地域における消費者の信頼感はおおむね安定しており、調査対象となった17の市場のうち9市場で安定性が見られた。
アジア太平洋地域全体でのスコアは0.05%とごく僅かな上昇であり、楽観度では継続して60ポイントのすぐ下に位置している。
6月から7月にかけて行われた調査では18歳から64歳の回答者8,746人に対し、"経済"、"雇用"、"定期的な収入"、"株式市場"、"生活の質"の5つの項目について、6か月間の見通しを質問した。
指数は0から100の数字で算出され、0が最も悲観的、100は最も楽観的であるとしている。50は中立領域とされる。
バングラデシュでは、ダッカやチッタゴン(Chittagong)、シレット(Sylhet)の回答者が面と向かっての調査を受けた。バングラデシュ人の回答者たちは株式市場を除いた他の全項目において楽観性を示した。
回答者たちは、国内の株式市場の指数が今後6か月間で上昇するかについては悲観的だった。この結果、バングラデシュの株式市場に対する信頼度指数は5.6ポイント低下した。
バングラデシュの株式市場は2010年の急落以来どんよりとしている。水曜日、ダッカ証券取引所のキーインデックスであるDSEXは4,569ポイントだった。2年前に比べて5,334ポイントも低い数字だ。全体的に、女性よりも男性の方が楽観的だった。また、30代未満の人々は30歳以上の人々よりも将来に期待を抱いていた。カマル支社長による。
アジア太平洋マスターカードアドバイザーズのエリック シュナイダー副社長によると、同地域における消費者の信頼感は全体的に横這いであり、一部では逆風に見舞われている経済もあるという。
しかし、中国やインド、ベトナム、ミャンマー、フィリピンといった地域の新興市場では、消費者は今後6か月間の経済の見通しについて楽観性を見せており、なおも活力を保っている。
「アジアの新興諸国が地域の成長を牽引し続けているとしても、政府や企業は将来の外的な衝撃を耐え凌ぐために安定性や強固な基盤を確保する必要があります」
シュナイダー副社長はいう。台湾は増加幅では最大となる、16.3ポイント上昇の45.3ポイントを記録した。前回の調査では最下位だったが、大きく飛躍した。
消費者信頼感指数は中国では76ポイントであり、1.4ポイントとわずかに上昇した。
発展途上国においては、インドでは97.6ポイント、フィリピンでは95.2ポイント、ベトナムでは94.9ポイント、ミャンマーでは99.8ポイントと、非常に楽観的な見通しだった。
スリランカでは4.2ポイント低下して38ポイントであり、悲観的な領域に入りつつある。一方韓国では0.4ポイントの上昇があったが、まだ悲観的な領域にとどまっている。
アジア太平洋の17の市場のうち、7の市場では指数は低下した。そのうち、インドネシアでは14.7ポイント、香港では12.4ポイント、シンガポールでは10.7ポイントと大幅な低下が見られた。
香港、日本(8.8ポイントの低下)、シンガポールでは指数の低下により、中立領域から悲観的な領域に移動した。1993年に導入され、年に2回行われているこの調査は、消費者の信頼感を地域別に評価する調査としては最も長期間継続し、最も包括的なものとされる。時が経つにつれてこの指数は、ビジネス社会で用いられる"地域のベンチマーク"となった。今回は47回目の調査だった。バングラデシュは2012年の下半期から調査に参加した。
The Daily Star Aug 12 2016
http://www.thedailystar.net/business/bangladeshis-optimistic-about-economy-mastercard-1268527
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #消費者信頼感指数
関連