3ヶ所目の海港設置

3ヶ所目の海港設置
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国内で3番目の海港となるパイラ港は昨日、限定的に操業を始めた。関係当局によると全面稼働には少なくとも7年、見積もり投資額で160億ドル(1兆6077億円)が必要だという。

「(この港は)発展の新たな地平を開くことでしょう」
シェイク ハシナ首相はパイラ港の開港式典で話した。

この港は南部の人々だけを利するものではない。バングラデシュ全体、そして他の南アジア諸国も恩恵を受けるとハシナ首相はいう。

政府の計画ではパイラ港周辺に排他的経済水域や発電所、液化天然ガスターミナル、エコツーリズム、空港が作られ、経済的に遅れている南部の人々に新しい暮らしを提供するという。

生きるため、そして生計を立てるために自然と格闘しなければならなかった人々の生活に、パイラ港は革命的な変化をもたらす。また多くの活動に対し、環境的な助力を生み出すだろうとハシナ首相は話した。

ダッカ(Dhaka)から319キロメートル南にあるポトゥアカリ(Patuakhali)県カラパラ(Kalapara)郡イトバリア(Itbaria)で建設中のパイラ港で開催された式典には、シャージャハン カーン船舶大臣や地元選挙区の議員、政府高官らが出席した。

パイラ港近くのアンダルマニク川には何隻かのはしけ船が係留されていた。港の操業開始を記念し、平底船の近くに1隻の船舶が係留された。

2台のクレーンも見られた。片方は倉庫を建設するため、もう片方は5階建ての管理建物の建設に使われる。

2013年に礎石が置かれて以来、2階建ての建物1件といくつかの事務所が建設された。

地元住民や職員によると、積み下ろし作業を行うことになるメインポートはまだ完成していないという。

現在まで16エーカーの土地の取得が済んだ。関係当局はパイラ港の用地6千エーカーのうち、残りの取得に現在も取り組んでいる。

パイラ港の操業は中国船"MVフォーチュンバード号"が7月29日に到着したことで始まった。同船にはパドマ橋プロジェクトで用いられる黒色砕石5万3千トンが積載されていた。

悪天候で荷降ろしが行えず、到着以後外港係留地で停泊している。海運業者ガルフ・オリエント・シーウェイズ社のSK マーフズ ハミド社長はいう。

フォーチュンバード号は今日、はしけ船12隻の補助を受けて積み荷を降ろす作業を始める。石材輸出業者のアジア・パシフィック・ジェラルトン社はパドマ橋プロジェクト向け、合計100万トンの石材を輸出する予定だ。

水路経由の商品輸送はチッタゴン(Chittagong)港を使うよりも費用が安くつくため、企業はパイラ港の恩恵を受けられるとハミド社長はいう。

開港当局によると、マレーシアやインドの船舶2隻が間もなくパイラ港に到着予定だ。

当局はパイラ港を3段階に分けて開発し、2023年までには全面操業したいと話す。

今年末までにはクリンカー(灰や金くそ)や肥料、その他諸々の積み荷を運搬する船舶の外港係留地での停泊、はしけ船による国内の他地域への積み荷輸送を促進していく見通しだ。

当局は高容量輸送に対処するため、2018年までに浚渫で運河を10メートル掘り下げ、多目的ターミナルや貨物ターミナルを建設する計画だ。

チッタゴン港やモングラ(Mongla)港には停泊できない大型船の入国を容易にするとした政府発表から3年後、パイラ港は操業を開始した。

ラブナバド運河35キロメートルの浚渫が完了すれば、西岸に建設予定のメインポートには250メートルまでの船舶が入れるようになる。

パイラ港のムド サイドゥル ラーマン副委員長によると、浚渫や保守作業に関して、ベルギーのジャン・デ・ヌール社との事前商談が調印された。さらにパイラ港当局はすべての用地を今年中に取得予定だという。

チッタゴン港は現在、バングラデシュの輸出入の90%以上を扱っており、186メートルの船舶の係留が可能だとパイラ港職員。

パイラ港を全面開発するため、計画委員会に160億ドルを投資する提案がなされたとサイドゥル副委員長はいう。

ただし投資の大部分は政府間契約や外国の資金で賄われる予定で、バングラデシュは多額の資金を費やす必要はないだろうとサイドゥル副社長。

中国やインド、フランスなどは既にパイラ港開発協力に興味を示しているとサイドゥル副社長は話した。

The Daily Star Aug 14 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/pm-opens-countrys-3rd-seaport-1269442

翻訳:長谷川

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