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国際連合はバングラデシュがミレニアム開発目標(MDGs)での成功を繰り返し、持続可能な開発目標(SDGs)におけるリーダーとなることを望んでいる。
バングラデシュはSDGsの先代に当たるMDGsの達成で、南アジアのロールモデルになった。国連アジア太平洋経済社会委員会(UN-ESCAP)のアジア南部・南西部支部長ナゲシュ クマル氏はいう。
「我々はバングラデシュがSDGsの達成を再び牽引してくれると信じています」
クマル支部長は昨日ダッカ(Dhaka)の総理府で開催されたセミナーで講演した。その中でSDGsに向かうバングラデシュのリーダシップや貢献を称賛した。
総理府の統治革新部(GIU)は、"持続可能な開発目標の達成:優先すべき重要政策及び南アジアやバングラデシュでの実施課題"と名付けた討論会を企画した。
その経済動向や特筆すべきMDGの達成にもかかわらず、南アジア諸国は世界の貧民の37%を占め、栄養不良の子どものおよそ半数占める。
南アジア諸国は開発やインフラの赤字にも苦しむ。クマル支部長はプレゼンテーションで話した。
世界人口の約4分の1を要する南アジアは、SDGsの世界的達成において重要な役割を担う。
「南アジアがSDGsを達成できなければ、世界がSDGsを達成できないという事です。その責任は我々にかかっています」
クマル支部長は話す。
クマル支部長は幾つかの政策提案の傍ら、持続可能な産業化には急速な経済成長が不可欠だとした。
「しばらくこの地域の成長を見ていますが、十分に仕事が生まれていません。これは健全な状況ではありません。バングラデシュは仕事を創り出す必要があります」
国内資産からより多くの資源を生み出すため、各国は可能性の扉をたたく必要があるが、後発発展途上国にとって政府開発援助(ODA)の果たす役割はいまだに重要だ。
「バングラデシュは今の2倍の援助を受けるべきです」
クマル支部長はいう。
政府はSDGsを達成するため、お金や人口、知性といった資源を導入した。総理府のアブル カラム首席秘書官は話す。
SDGsはバングラデシュに住んでいる人々、そしてこれからバングラデシュに生まれる人々にとって重要なものだ。首相外務顧問のゴーホル リズヴィ氏はいう。
国連が2030アジェンダを採択するよりも前に、政府は第7次5か年計画においてSDGsにある項目の多くを採用した。
「我々は課題を先取りしているのです」
しかしリズヴィ顧問は、SDGsはとてつもなく大きなものであるため達成は困難だと話す。
「政府だけではできません。協力して取り組むべきです」
リズヴィ顧問は各省に対し、目標実現を加速させるために設定目標の先を行き、互いに協力するよう求めた。
パッリ・カルマサハヤク財団のカジ コリクッザマン会長は、政策や機関の団結を呼びかけた。
「我々は開発行政の再設定を必要としており、そのアプローチは国民を中心に据えたものにする必要があります」
政策協議センターのデバプリヤ バッタチャリヤ特別会員は、地域レベルの協力がSDGsの達成で、何らかの役目を持つかという疑問を投げかけた。MDGsの達成において地域レベルでのアプローチが存在しなかったためだ。ただしバッタチャリヤ氏は、地域はお金と時間、知性を用いてインフラの開発を行えるとした。
さらにバッタチャリヤ氏はSDGsの達成に関して、良い統治や法秩序、人権、平等、正義を強調した。
過激派やテロリズムの活発化はSDGsの幾つかを達成する上での脅威であると、ムド シャヒドゥル ホク外務次官は話す。
ホク次官はさらに、目標を達成するための新しい金融の必要性を強調した。
資源は利用可能だが、外国からの援助を最大化できるかを検討しなければならない。ブラック大学のアイヌン ニシャト名誉教授は話す。
バングラデシュには雇用創出の課題を進展させる機関的な枠組みが整っている。企業リーダのアシフ イブラヒム氏はいう。
「我々は政府と共に2030アジェンダに取り組んでいきます」
イブラヒム氏は話す。イブラヒム氏はダッカ商工会議所の前会長だ。
熟練者人口はSDGsを達成する鍵だ。首相の個人秘書ナミタ ハルデール氏はいう。
政府はSDGsを重く受け止め、アジェンダ2030に沿って第7次5ヶ年計画やパースペクティブプラン2040を提起した。GIUのアブドゥル ハリム長官は話す。
討論会ではトランスペアレンシー・バングラデシュのイフテカルッザマン理事長、GIUのデヴァブラタ チャクラボーティ主任も発言した。
The Daily Star Aug 18 2016
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-lead-charge-towards-sdgs-1271344
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #SDGs
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