労働者から起業家へ

労働者から起業家へ
【The Daily Star】父の死後、クホビ・ダス・ガプタさんは12歳で衣料品労働者として働き始めた。彼女は学校を中退し、貧困に苦しんでいた7人家族の稼ぎ手となった。

その後18年間、彼女はバングラデシュ最大の外貨獲得産業であるさまざまな衣料品工場で働いた。バングラデシュオープン大学に入学したが、金銭的負担が重くのしかかり、再び後退を余儀なくされた。

困難にもかかわらず、クホビさんはいつか自分の衣料品工場を持つことを夢みていた。それを実現するため、毎月の給料から貯金を始めた。

貯金を始めて18年後の2016年2月、クホビさんはついにチッタゴン(Chattogram)カリファ・パティの賃貸アパートで自分の工場『センス・ファッション』を立ち上げた。彼女は資本金70万タカ(92.5万円)で6人の労働者を雇い、10台のミシンを買った。50万タカ(66万円)は貯金で、残りは借金だ。

2年後、事業は拡大し、工場を近隣にある新チャクタイのラビヤタワーへ移した。新工場には100人以上の従業員と60台のミシンがある。

「家族を食べさせるため、毎月末の給与支給を待たなければならない時がありました。今、私は授業員たちに60万タカ(79.3万円)の給与を払っています」

特派員は1月5日に工場でインタビューした。工場を始めたとき、多くの人がやる気をなくさせるようなことを言ったが、誰も彼女の意志を止めることはできなかったと、クホビさん。

新チャクタイに移転後も、地元ビジネスマンや近隣住民が必要以上に発電機を動かしていると文句を言ってきたという。クホビさんは4カ月の間、たゆまぬ努力で説得を続け、とうとう発電機を動かすことができた。

モチベーションについて話したとき、クホビさんは夫のアマレンドゥ・ダス・ガプタさんとその友人であるディパンコール・ダスティダールさんの名を挙げた。

「彼らの支援がなければ、私はこの段階に到達していなかったでしょう。彼らは浮いたり沈んだりする私のそばにいつもいて、駄目になりそうなとき励ましてくれました」

詳細には触れなかったが、クホビさんは政府による女性起業家向けの融資制度について聞いたことがあり、複数の銀行に工場拡大のための融資を求めたという。だが、断られた。

クホビさんは工場を拡張し、労働者を雇用し続けられるよう、中小企業向けローンを提供するよう政府に嘆願した。

Bangladesh News/The Daily Star Jan 16 2019
https://www.thedailystar.net/backpage/news/worker-apparel-entrepreneur-1688155
翻訳:吉本
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