ハッジ巡礼者の悩み

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代理店が航空便チケットを予定通りに確保していない、もしくは巡礼者たちがいまだにビザを取得できていないため、4万5千人以上のハッジ巡礼者は苛立ち、今年のハッジは不確かな状況だ。

情報筋によると、およそ1万5千人がビザをまだ受け取っておらず、残りの人々はチケットと航空便を待っているという。

「私はビザを手に入れました。アッラーに感謝いたします。ですが代理店がチケットやフライトの手配をしていないのが、新たな心配事です」
代理店インターガルフのパルタン(Paltan)事務所で待つサイフル イスラムさん(45)はデイリースターに話した。

フマユン アーメドさんは同地区にある別の代理店エアトリップ・インターナショナルの事務所で待っていた。アーメドさんの父親とおばもハッジのビザを手に入れた。

「父やおばの航空便がいつ確保されるのか、私たちは何度も尋ねました。チケットはまだ買っていないと彼らは言いました。チケットを確保次第、フライトについて知らせてくれます」
アーメドさんは話す。

パルタンにある他の代理店の事務所を訪問した特派員は、巡礼予定者やその身内が代理店に対し、チケットと航空便を確保するよう要求している所を目撃した。

ダッカ(Dhaka)のアシュコナ・ハッジキャンプ周辺では、航空便の遅れに苛立つ多くの巡礼予定者たちが歩き回っていた。

「私は3日前にここに連れて来られ、フライトは金曜日の晩になると言われました。ですが、フライトはありませんでした。いつサウジアラビアに行けるのか、私にはわかりません」
コミラ(Comilla)出身のワゼド アリさん(60)はいう。

代理店はチケットの確保のため、1万5千タカ(1万9194円)を追加徴収したとワゼドさんは訴える。
「地方の巡礼者の多くは追加のお金を払うことなく、サウジア(サウジアラビア航空)でジッダに行きました。しかし私たちの代理店は、ビーマン(ビーマン・バングラデシュ航空)はもっとお金がかかると言って追加費用を取りました」

「代理店はその後、フライトは今朝(日曜日)になると言いました。ですがその事について進展はありません」
ブラフモンバリア(Brahmanbaria)出身のナイエム アリさん(55)は話す。

デイリースターでは、昨夜の時点でナイエムさんの代理店やビーマン航空のコメントは得ていない。

ナイエムさんの妻と2人の息子、その妻たちもナイエムさんの見送りに来ていたが、ナイエムさんたちはフライトについての情報を得られないままキャンプで待機していた。
「私の苦しみを聞いてくれる人がいないのは苦痛です」
ナイエムさんはいう。

3万人近くの巡礼者はハッジのため、既にダッカのサウジアラビア大使館からビザを取得している。ダッカにあるアシュコナ・ハッジ事務所のサレー モストファ カマル所長はいう。

「今日(月曜日)の午後までに、合計で5万5616人のハッジ巡礼者がサウジアラビアへと発ちました。1万5千人以上の巡礼者はビザの取得待ちです。ビザの取得まであと5~6日で、巡礼者たちはこの時までにはビザを入手できます」

一方、合計483件のハッジ代理店はビザ発行のため、巡礼者のパスポートを8月28日まで大使館へ提出するよう要請されている。

「全ての代理店は巡礼者のビザ手続きを終わらせるように要請されています。サウジアラビア大使館は8月28日以降、パスポートを一切受け付けないからです」

バングラデシュとサウジアラビアは今年、オンライン登録された9万6558人の巡礼者の活動に対処するため、483件の代理店を選んだ。このうち143代理店は命運が懸かっているおよそ1万5千人を輸送することについて、サウジアラビア政府の確認を待っている。バングラデシュハッジ代理店協会の情報筋による。

ジッダのバングラデシュ・ハッジ使節団のAKM マスドゥル ラーマン領事はデイリースターに対し、細かい手続きを完了していないのはわずか14代理店だけだと話した。ハッジ使節団は代理店が巡礼者に対して約束したものを確保しているか、監視しているという。

The Daily Star Aug 23 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/hajj-pilgrims-now-worried-over-air-tickets-1274158
翻訳:長谷川

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