花栽培の可能性

花栽培の可能性
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ジョソール(Jessore)県ジカルガッチャ(Jhikargachha)郡パニサラ(Panisara)村で農家を営むシェール アリさんが1983年、わずか30デシマル(0.3エーカー)の土地で月下香(ラジャニガンダ)の商業栽培を始めた時、花の栽培が儲かるとは誰一人として想像しなかった。

1980年代後半や1990年代初期には、アリさんに触発されたパニサラ村や隣のゴトカリ(Gotkhali)村の多くの農家が花の商業栽培を開始した。

現在では23以上の県の約2万戸の農家が花栽培に従事し、栽培から販売の連鎖に国内で22万人以上が関わっている。バングラデシュ・フラワーソサエティ(BFS)による。

パニサラ村のアブドゥール ラヒムさんはアリさんの後に続いたうちの1人だ。1990年に学校を卒業してから栽培を始めた。
「父が持つ66デシマル(0.66エーカー)の土地で月下香の栽培を始め、そのシーズンの8ヶ月で20万タカ(26万円)を稼ぎました」
ラヒムさんはデイリースターの電話インタビューに答えた。
Piles of tuberoses for sale at a Godkhali market in the district. Photos: Mohsin Milon

Piles of tuberoses for sale at a Godkhali market in the district. Photos: Mohsin Milon

「私が花栽培を始めた当時、卸業者たちが市場を統制し、農家には正当な価格が支払われていませんでした。その当時は今と同様ジョソールの、とりわけパニサラとゴトカリが花栽培の中心地でした」

「私たちはゴトカリ花栽培者・商人福祉協会という名前の協会を結成し、シェール アリさんを会長に、シッディク ホサインさんを事務局長として招きました」

BFSは花の栽培とビジネスを拡大するため、1996年に結成された。BFSのラヒム会長が話す。

BFS指導者によると、花は現在バングラデシュからカタールやドバイ、サウジアラビア等の国へ輸出されているという。

ここ数十年間、花の使用量が増えるにつれ、花の栽培やビジネスが栄えてきた。BFSによると、23以上の県の約1万ヘクタールの土地で花が栽培されているという。

マリーゴールドや月下香、バラ、グラジオラス、ガーベラ、キンセンカ、菊などの品種が商業栽培されている。

コックスバザール(Cox's Bazar)出身の農家ムド ハルンさんは1998年、チャカリア(Chakaria)郡バロイトリ(Baroitoli)の2エーカーの土地で、5戸の農家と共にバラの栽培を始めた。ハルンさんたちは最初、栽培の過程について殆ど知識がなかった。

「なので、収穫は良くありませんでした」
彼らは少しずつ経験を重ね、現在では400エーカーの土地にバラとグラジオラスを栽培している。

ハルンさんによると、現在は毎月2万5千タカ(3万2千円)を稼ぎ、1エーカーの土地でバラ栽培を行うため、毎年30万タカ(38万円)を投資しているという。
Different varieties of gladiolus there. Photos: Mohsin Milon

Different varieties of gladiolus there. Photos: Mohsin Milon

BFSのムド ナセル ガニ チョウドリー上席副会長は、1997年にチッタゴン(Chittagong)市で花ビジネスを最初に始めたという。その当時は花を集めるのが大変だったとナセルさん。
「ですが今では、5万本のバラを6~7時間で集められます」

1990年代後期に始まったチッタゴンの花の商業栽培は、2000年代半ばに勢いを得たとナセルさんはいう。

だが農家はいくつかの問題に直面している。専用の低温貯設備が不足しているため、花を他の野菜と一緒に保管する必要があり、これにより多くの花が萎れて品質が損なわれるのだとラヒムさんはいう。

農家が正当な代価を得るため、中央市場も必要であるとラヒムさん。

ラヒムさんは政府に対し、各県に低温貯蔵設備を設けるように要求した。

The Daily Star Aug 23 2016
http://www.thedailystar.net/city/flower-farming-commercially-viable-1273987
翻訳:長谷川

#バングラデシュ #ニュース #花