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メグナ産業グループ(Meghna Group of Industries)は中国企業から3億6千万ドル(362億1千万円)の資金提供を受け、ナラヤンガンジ(Narayanganj)にある自社の経済特区内に、輸入代替のPVC製造工場を設ける。
重慶五鉱機械輸出入有限公司(Chongqing Minmetal and Machinery Import and Export Co)は既に、メグナ経済特区に設けられる「メグナPVC工場」の建設に資金を提供している。
PVCとはポリ塩化ビニルの略称で、石油製品の副生成物であり、バングラデシュでは幅広く使われているパイプやドア、ハンガーといった様々なプラスチック製品の製造原料となる。
メグナグループのモスタファ カマル会長によると、バングラデシュはプラスチック製品を製造するため、ベトナムやタイ、中国、台湾から毎年20万トン近くのPVCを輸入しているという。
バングラデシュ経済特区庁(BEZA)は昨日、メグナグループに対して経済特区の最終認可を与えた。BEZAが民間部門の経済特区に認可を与えたのはこれが初めてだ。
メグナ経済特区はメグナグループがナラヤンガンジのショナルガオ(Sonargaon)で開発している2つの民間経済特区のうちの1つとなる。
カマル会長によると、メグナグループはメグナ経済特区内に他にも4つの産業拠点を設けるため約170億タカ(218歐円)を投資するという。メグナパルプ製紙工場に80億タカ(102億円)、MPP発電所に32億タカ(41億円)、メグナ食用油精製所に30億タカ(38億円)、ショナルガオ製粉所に25億タカ(32億円)だ。
「これらの拠点の建設作業は順調に進んでおり、今年中には試作を始める見込みです」
さらに2ヶ所の産業用地を中国人起業家と4人のバングラデシュ人に割り当てるとカマル会長は話した。
メグナ経済特区はダッカ-チッタゴン高速道路の近く、ショナルガオを流れるメグナ川の岸辺周辺245エーカーの土地に位置する。
この経済特区はパルプや製紙、ティッシュ、生理用ナプキン、子ども用おむつ、PVC工場、石油精製所、製粉所、発電所、石油化学製品、セラミック、液化天然ガス(LPG)プラントといった産業に適している。
もう1つの経済特区、メグナ産業経済特区も100エーカーの敷地で開発が進んでいる。
「この経済特区は今後5年間で様々な階層の人に、およそ3万の仕事を生み出すでしょう」
カマル会長はいう。
経済特区は、国内の他の場所とは異なる特別な規制がある指定区域だ。企業家は産業拠点を経済特区内に設けることで、税優遇などの様々な恩恵を受けられる。
メグナグループによるPVC工場の設立はプラスチック産業に大規模な変化をもたらす。BEZAのパバン チョウドリー長官はいう。
「我々は77ヶ所を選び出し、経済特区設置のため、現在まで3万エーカーの土地を取得しました。経済特区では今後50年間、起業家が工場を建てることができます」
BEZAは2030年まで7万5千エーカーの敷地に100ヶ所の経済特区を設け、1千万人の仕事を生み出すとともに、400億ドル(4兆168億円)相当の製品やサービスを作り出す計画を立てている。
The Daily Star Aug 24 2016
http://www.thedailystar.net/business/meghna-build-pvc-plant-its-economic-zone-1274419
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #経済特区 #PVC
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