貧困家庭に安値で米

1326字

政府は国内の貧困家庭500万戸に対し、来月から1キログラムにつき10タカ(13円)で米を販売する。食糧省の担当者が昨日話した。

食糧省は既に収穫量が減る9-11月、3-4月の間、農村部の貧困家庭にユニオン単位で米を配給する政策を整えている。

対象層は毎年のこの5ヶ月間、月に30キログラムの米を得られる。今年の予算では既に約55万トンの米がこの目的に割り当てられた。
食糧省のアタウル ラーマン合同次官は、このプログラムが来月からシェイク ハシナ首相によって始められると発表した。

食糧省はここ数ヶ月間、このプログラムのために動いており、既にユニオン単位では受給対象者の選定を行ったという。

バングラデシュ国内の慢性的貧困者は全てプログラムの対象となる。つまり約2千万人が恩恵を得るということになる。

ラーマン氏によると現在は全人口の12.9%が慢性的貧困者であるという。

食糧省の報告では、日曜日時点の玄米小売価格は1キログラム当たり34~36タカ(44.1~46.8円)だった。したがって貧困者たちは24タカ(31.2円)の値引きを受けられることになる。

現在、公開市場(OMS)の米価格は1キログラム当たり15タカ(19.5円)だ。ラーマン氏によると、将来的にはOMSは必要がなくなる可能性があるという。米を値下げした価格で配布するため、今年の食糧助成金は43%増の282億1千万タカ(366億5千万円)となった。

財務省の担当者によれば、助成金の大部分は米配布プログラムに使われるという。
「貧しい人々が安価な米を実際に得られれば、極度の貧困の削減において大きな一歩となるでしょう」

ガイドラインによるとこのプログラムは、特に夫と死別した、離婚した、あるいは見捨てられた女性の貧困家庭に優先権が与えられるという。

子供がいる極度の貧困家庭にも同様に優先権が与えられる。

政府セーフティネットの弱者グループ発達(VGD)プログラムの対象となっている人々は含まれない。

受給対象者の選定は、郡単位で5人から成る委員会が結成され、政府の役人が長の役割につく。

委員会メンバーはユニオン議会議長とユニオンの著名人2人が含まれる。地元の議員が率いる郡単位の委員会がリストを精査する。

500戸ごとに販売業者が置かれ、委員会が用意するリストに従って対象となる人々に米を販売する。

政府は2011年2月にも、貧しい人々に市場価格よりも安く米を提供する同様のプロジェクトを導入した。"フェアプライスカード"計画と名付けられたこのプロジェクトは現在休止中だ。

昨年は米の市場価格が急落したため、OMSではさほど売られなかった。

貯蔵庫には在庫が山積みされており、政府はこれによりOMS価格を数度にわたって引き下げ、現在の1キログラム15タカ(20円)にまで落ち着けることができた。

その結果、最近では保管量がわずかに減少した。

食糧省のデータによると、政府の貯蔵庫にある米保管量は8月24日時点で75.6万トンだ。昨年は123.2万トンだった。

The Daily Star Aug 30 2016
http://www.thedailystar.net/business/rice-tk-10-kg-poor-1277455
翻訳:長谷川

#バングラデシュ #ニュース #米