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主にインドがバングラデシュ向け牛輸出を禁止したことが理由で、国内牛価格は急激に上がり、各地の牧場はイード アル アドハー前の牛の世話に大忙しだ。
<パブナ(Pabna)特派員の報告>
イード アル アドハーを前に、犠牲として捧げられる牛の価格は昨年に比べ15~20%上昇した。
「畜産農家の大部分はお金を得るため、イードのかなり前に牛を売ろうとします。商人や仲介業者はこの機会を利用し、農場から牛を比較的安く購入して、イード アル アドハーの直前に高値で売って大儲けします」
シラジゴンジ(Sirajganj)県ウッラパラ牛市場のムド イエアクブ アリさんは先週金曜日、特派員に話した。
ウッラパラの牛はダッカ(Dhaka)やチッタゴン(Chittagong)の大市場に流れるという。
「数週間前、牧場や地元市場から犠牲動物20頭を6万~10万タカ(7万8千~13万1千円)で買いました。今年は8万~12万タカ(10万5千~15万7千円)の収益を狙います」
シャーザドプール(Shahzadpur)郡ウルトダブ(Ultodab)村のムド アブル ホサインさんは話す。
牛の産地として国内最大のラジシャヒ管区(Rajshahi divison)イード市場では、今年はすでに195万4千頭の犠牲動物が売りに出されている。昨年は170万頭だった。ラジシャヒ管区家畜事務所のムド モヒル ウディン副所長は話した。
「牛の飼育はここ数年で増加しています。今年は国内の牛が少なくとも20%は増えているので、イード前の動物不足を心配することはありません」
<ニルファマリ(Nilphamari)特派員の報告>
ニルファマリ県ディムラ(Dimla)郡やジャルダッカ(Jaldhaka)郡の僻地、ティースタ(Teesta)川中州地帯に住む数千人は、飼育している牛の世話に余念がない。来るイード アル アドハーの前に犠牲動物として売りに出す牛をより魅力的にするためだ。
だが隣国インドがバングラデシュ向けの牛輸出を禁止したことで、地元の市場では最近牛の価格が40~50%上昇した。この影響で、動物を犠牲にしたがらなくなるのではないかという懸念が生じている。
幾つかの非政府組織(NGO)が支援する、政府の包括的中州生計プログラムの下、牛やバッファロー、羊、ヤギの飼育は大きく拡大したと、県家畜事務官のシャージャハン コンダカール氏は話す。
動物は虫下しを飲ませた後、小麦やトウモロコシ、パルスパウダー、緑の葉、藁、ビタミンを与えて太らせる。
特派員が先日プルボ カリバリ(Purbo Kharibari)、ウットール カリバリ(Uttor Kharibari)、キサモテル チャー(Kisamoter Char)、キサマット サトナイ(Kisamat Satnai)、サトゥナマ(Satunama)、サティ ガット(Sati Ghat)、チョト カタ(Chotto Khata)といったティースタ川の中州地帯を訪れた際、緑の草に覆われた広大な土地で、何千頭もの牛が草を食べている光景を目にした
<ポトゥアカリ(Patuakhali)特派員の報告>
ポトゥアカリ県内では、特にイード アル アドハー前に儲かるビジネスとして、牛の飼育が盛んになっている。
「今年の2月には複数の市場から55頭の牛を、それぞれ3万~6万タカ(3万9千~7万8千円)で購入しました。牛たちには芝や藁、油かす、糠、小麦、トウモロコシ、糖蜜を与えています。イードの前には1頭あたり5万~15万タカ(6万5千~19万7千円)で売りたいです」
ポトゥアカリサダル(Patuakhali Sadar)郡バハルガチア(Bahalgachia)村のシャムスル ホクさんは話す。
県家畜事務所の担当者によると、牧場の数は昨年の401ヶ所から756ヶ所に増加したという。
ポトゥアカリ県のムド アブドゥル ラーマン家畜事務官によると、県内756ヶ所の牧場では今年のイードに向け、およそ2万9千頭の牛と5千頭の羊を飼育しているという。
The Daily Star Aug 31 2016
http://www.thedailystar.net/country/prices-home-reared-cattle-rise-india-bans-export-1278043
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #牛 #イードアルアドハー
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