インド産家畜品薄

1636字

イード アル アドハー(犠牲祭)に先立ち、インドから家畜の流通が大幅に減少したことで、人々は犠牲用動物を国内牛に大きく依存することになった。そのため国境地帯の牛舎は空っぽだ。

チャパイナワブガンジ(Chapainawabganj)、ベナポール(Benapole)、シャトキラ(Satkhira)特派員の報告による。

昨日までは牛舎にやってきたインド家畜はわずかで、前年までのように牛市場がインド家畜であふれ返ることはないと牛牧畜商人たちは予測する。情報筋によれば、イード前需要の70%以上は国内の家畜で補えるという。

ベナポールにある国内最大牛舎プトカリ牛舎では以前、インド産家畜数千頭が販売されていた。平均して4千~5千頭の家畜が毎日この牛舎に持ち込まれていた。これらの殆どは国境向こうのハリアナ(Hariana)からのものだった。

家畜はプトカリ牛舎やナバロン牛舎、サトミレ牛舎で保管されていた。

ナバロンの税務員ビシャワント クンダ氏によると、今年の8月27日時点でベナポール経由でバングラデシュに入ってきた牛やヤギ、ヒツジを含む家畜はわずか2万5122頭だったという。

2015年のイード前は7万6606頭、2014年のイード前は62万6723頭だったとクンダ氏は話す。

現在、プトカリ牛舎にはほとんど家畜がいない。先週この牛舎を訪れた際も、15~20頭いただけだった。

プトカリ出身のジョソール(Jessore)の家畜商人バズルル ラーマンさんによると、インド産家畜は合法なルートで来たことが一切なかったという。カウボーイたちは家畜をインド側から持ち込んでいた。だが今ではインドの商人も一切牛を持ち込まない。

状況は国内北部地域でも同じだ。

この1ヶ月半で家畜の流通は著しく減少したと多くの家畜商人は話す。だが彼らはイードの直前に、密輸された家畜が市場に入ってくると期待している。パドマ川の水位が低下しそうなためだ。

密輸者たちは主に川ルートを使い、インドのマルダー(Maldah)やムルシダバード(Murshidabad)、その近隣地域からチャパイナワブガンジやラジシャヒ(Rajshahi)に家畜を持ち込む。今年はパドマ川の水位が高いままで、これがインドの家畜流通が少ない主要な原因の一つだ。

同地方の家畜商人シャフィクル アラムさんによると、現地に住む人々がインドの家畜を手に入れられなかったため、低地地帯の多くは国境に沿って人々であふれ返ったという。

国境地域の家畜価格は既に跳ね上がっている。

家畜商人のモフィズル イスラムさんによると、主にインド国境警備隊による厳しい警備が原因で、今年家畜の価格が上昇したという。

バングラデシュとインドは家畜の輸入に関して正式な協定や条約を締結していないため、双方の商人は非合法経路で家畜を取引する。

価格の固定後、インド商人はバングラデシュに家畜を送り、バングラデシュ商人は夜の闇に紛れて家畜を受け取るためカウボーイを送り込む。

先月末、チャパイナワブガンジ県バケール アリ(Bakehr Ali)村を訪れた際、牛舎は空っぽだった。数ヶ月前、牛舎はいっぱいだった。

前会計年度には7万4977頭もの家畜がインドから県内に入ってきたが、今年は8月時点でわずか5470頭が入ってきただけだ。

供給が少ないため、家畜価格は上がるだろうと商人たちは話す。

バングラデシュ国境警備隊(BGB)は先日、認識形成のため、チャパイナワブガンジのBGB第9大隊本部で、商人や国境住人と意見交換会議を開いた。

チーフゲストのロングプール地域司令官シャーリエール アーメド チョウドリー准将は全員に対し、国境の基準点を超えないよう求めた。国境付近の殺害の多くは家畜密輸者が国境を超えるとき起こっているという。


The Daily Star Sep 07 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/indian-cattle-flow-thin-1281904

翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #牛 #家畜 #インド