【The Daily Star】ダッカ証券取引所(DSE)に上場する350社のうち、17の企業と投資信託のみがかなりの額の外国投資を引き付けることができた。
その他、122社はごくわずかな外資を受け取ったが、198社、56.57%は外資を引き付けなかった。
専門家らは、上場企業の貧弱なコーポレートガバナンスが、外国からの資金の流れを悪くしたと非難する。
「外国人投資家は業績が良く、優れたガバナンスを維持し、成長の可能性がある企業を探します。 しかし、我々はリストに多くの企業を載せることはできませんでした」
UCBキャピタルマネジメントのモホメッド・ロウモト・パーシャ社長は述べた。
「そのため、彼らの投資は少数の企業に集中しました」
ダッカ大学会計情報システム学科のミザヌル・ラハマン教授もパーシャ氏の見解を認めた。
上場企業のほとんどは優れたガバナンスの実行を理解しておらず、一部企業の財務諸表は彼らの本当の姿を説明していないという。
「そのため、外国人投資家はこれらの会社を信頼せず、投資しません」
匿名希望の別の証券ブローカーは、外国人投資家は経営陣のスキル、取締役会メンバー、政策シナリオ、危機が発生したときの企業回復力、関連分野の成長可能性を見ていると述べた。
DSEデータによると、外国人の証券投資は1月31日現在で800.2億タカ(1057.4億円)で、DSEの時価総額の1.92%にすぎない。
外国人投資家と取引するブローカーは、外国人にDSEへの投資を増やすよう求めると常に投資家から同じ回答を得るという。「良い株がない」と。
「外国人の基準を満たす企業として、研究者はわずか30から35社しか推薦できません。例え、彼らが望んだとしても、どうして投資ができるでしょうか。推薦できる会社のリストを増やす計画が必要です」
パーシャ氏は述べた。
投資家が優良企業に投資する範囲も限られている。なぜなら、彼らは企業の5%を超える株式を購入することはできないからだとパーシャ氏。
ラハマン氏はより多くの外国投資を引き付けるため、規制当局と商業銀行が協力し、市場に良い株式をより多く投入することを勧めた。
DSEデータによると、外国人投資家は17社の株式の10%以上を保有しているが、多国籍企業にはあまり投資していないという。
ほとんどの多国籍企業は拡大を見込めないため、配当履歴は良好だが、成長の可能性はそれほど高くないとパーシャ氏はいう。
「外国人投資家は履歴だけを見ません。彼らは潜在力をより重視しています」
外国人はデルタ・ブラック住宅ファイナンス(Delta Brac Housing Finance)、ブラック(Brac)銀行、オリンピック産業(Olympic Industries)の3社で、40%近くの株式を所有している。
ラハマン氏によると、業績の良い複数の企業が証券取引所に上場しているが、価格は彼らの潜在能力と比較して優位性はなかったという。
「外国人投資家は過大評価の株は買いません」
バングラデシュ証券取引委員会のサイフル・ラハマン報道官によると、同委員会はすでに上場企業すべてに規則遵守を求めるコーポレートガバナンス規程を発したという。
「すでに規程違反のため、複数企業に罰金を科しました」
ラハマン報道官はコーポレートガバナンスの状況が改善することを望んでいると補足した。
財務諸表監視局のモハンマド・モヒウディン・アーメド局長は、複数企業の財務諸表に問題があることを認めた。
「財務諸表に真実性をもたらすために、私たちは動き始めました」
Bangladesh News/The Daily Star Feb 28 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/most-stocks-fail-attract-foreign-funds-1708453
翻訳:吉本
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