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ムスリム(イスラム教徒)の大きな祝祭イード アル アドハー(Eid-ul-Azha)は本日(火曜日)、国内中で荘厳と犠牲、宗教的熱狂と共に祝われる。
イスラム暦のジルハッジ(12月)10日に当たる4千年前の今日、預言者ハズラト イブラヒムは全能なるアッラーを喜ばせるため息子のハズラト イスマイルを生贄に捧げた。
だが全能なるアッラーはその寛大な慈悲でイスマイルを救い、代わりに羊を生贄とした。世界中のムスリムは2人の預言者がアッラーを喜ばせるため用意した比類のないの生贄の例に発想を得て、預言者イブラヒムによる至高の生贄を記念し、動物の解体を行う。
祝祭は国内各地のイード集会で幕を開け、その後アッラーの名の下、家畜の頭を生贄として捧げる。
バングラデシュ総合ニュース(UNB)によると、ダッカ(Dhaka)やキショルガンジ県(Kishoreganj)県ショラキア(Sholakia)を含む国内各地で、イード集会開催の準備はすべて完了したという。
一方で家族とイード アル アドハーを祝うため、多くの人が既に首都を離れて故郷の村へと向かっているため、普段は騒がしいダッカが今は寂れてみえる。
ダッカ警視庁(DMP)によると、月曜日までに約600万人がイード休みを家族と楽しむためにダッカを離れたという。
最大のイード集会はキショルガンジ県のショラキアイードガー(屋外集会所)で午前9時に開催され、数十万人のムスリムが神の加護と平和、国の発展を願って祈りを捧げる。
ダッカでの主要なイード集会は、高等裁判所近くの国立イードガーにて午前8時に開催される。国立イードガーではアブドゥル ハミド大統領が祈りを捧げる予定だ。
悪天候の場合、この集会はバイトゥルムカッラム国立モスク(礼拝堂)で開催されることになる。同モスクではさらに5つのイード集会が、それぞれ午前7時、午前8時、午前9時、午前10時、午前10時45分に開催される。
当日は政府や非政府事務所ビルの上に国旗が掲揚される。主要な都市の通りや分離帯は、国旗やベンガル語とアラビア語で"イード ムバラク(イードおめでとう)"と書かれた横断幕で飾り付けられる。
病院や監獄、障がい者向けの施設、孤児院、貧困者向けの福祉施設などでは特別な食事がふるまわれる。
国営テレビ局バングラデシュベタールや民間テレビ局は特別番組を放送する。この機会にハミド大統領やシェイク ハシナ首相、バングラデシュ民族主義党(BNP)のカレダ ジア党首はそれぞれメッセージを送って人々に呼びかけた。
ハミド大統領はメッセージの中で、イード アル アドハーでの生贄は全能なるアッラーへの服従と愛を示す独特な例であると話した。
「犠牲の精神やアッラーへの愛が我々の活動に反映されれば、社会には妬みや衝突ではなく、平和が訪れるでしょう」
ハミド大統領は、バングラデシュは世界の中でも独特な世俗主義を持つ国だという。
「人類の幸福は、全ての宗教にとって中心的なメッセージです。一部の者達が宗教を曲解し、他者を唆すことで社会に混乱を招くことが無いよう、全員が注意し続けなければなりません」
さらにイード アル アドハーの犠牲の本質を浸透させ、個人的・社会的生活のコミュニティ調和という国の伝統を維持することで浸透した国家の発展を加速させるよう、全員に訴えた。
ハシナ首相はメッセージの中で、イブラヒムがアッラーを満足させるため、彼にとってかけがえのない存在を生贄に捧げたという比類のない例は、永久に模範とされ続けるだろうと話した。
さらに人々に対し、皆の幸福を目指す活動に参加し、イード アル アドハーの本質を守っていくことで、差別のない幸福で繁栄した平和なバングラデシュを打ち立てていくよう訴えた。
ハシナ首相はこの国と国内ムスリムたちの平和と発展、繁栄が続くようアッラーに祈った。
一方警察は、7月7日のイード アル フィトル(Eid-ul-Fitr)の日にキショルガンジのショラキアイードガー付近の警察の検問所で発生した過激派の襲撃事件を受け、厳格な安全手段を取った。
ダッカの国立イードガーでは4層構造の警備体制が敷かれ、参拝者たちは礼拝用マット以外の物を一切持ち込まないよう指示された。
Prothom Alo Sep 13 2016
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/120661/Eid-ul-Azha-today
翻訳：長谷川
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