【The Daily Star】安定した経済成長と購買力の高まりに支えられて成長するバングラデシュの自動車市場は、世界の自動車メーカー、とりわけ乗用車を売り込もうとするアジアのメーカーを惹きつける。
バングラデシュ中古車輸入販売業者協会(Barvida)によれば、バングラデシュの市場が繁栄し始めた2012年に29台/日だった自動車販売台数は、現在、スポーツ用多目的車(SUV)など63台/日が販売されているという。
バングラデシュ道路交通局(BRTA)によると、2012年の販売自動車台数は9224台だったが、2018年は1万8227台になった。これは過去6年で98%の伸びを示したことを意味する。
業界関係者によると、2017年の自動車販売金額は約500億タカ(660.7億円)で、2012年以降、毎年平均8%の成長を遂げているという。
5年ぶりに日本ブランドのスバル・バングラデシュが4つのモデル - フォレスター、BRZ、インプレッサ、XV - を投入するのも、その数字の表れであると言える。
自動車メーカーがバングラデシュに注目することを示す別の兆候は、今日から3日間の日程で国際コンベンションシティボシュンダラで始まる4つ同時に行われる自動車中心のショーだ。
スバルは4つのイベントの1つ、ダッカモーターショー2019に参加する。
「スバルはバングラデシュでブランドイメージがあるので、目標達成には楽観的です」
スバル・バングラデシュのリヤド・フサイン社長は話す。
高額な輸入関税のため、REL自動車は2014年から輸入を延期していたが、政府が輸入関税を変更したことで、新しいスバル車の輸入を始めたという。
顧客は360万タカ~650万タカ(476万~859万円)の範囲で、新しいミッドレベルSUVを入手できると、フサイン氏は話した。
インドの自動車メーカーは先取りを狙って売上を増やすため、別の自動車ショーを組織した。
さらに、インド自動車製造者協会(SIAM)はバングラデシュ政府に対し、自動車製造政策の策定や既存の自動車輸入政策の変更をもたらすよう働きかけているという。
SIAMのスガタ・セン副会長はデイリースターに対し、インドの自動車メーカーは日本ブランドと競合しているのではなく、高品質の新しい車を安価に提供したいのだと話す。
「インドの自動車メーカーは最もお得なお金の使い方をしてもららうため、一生懸命なのだということをお客様に理解させたいのです」
【中略】
一方、韓国の自動車メーカー、現代、起亜、双竜自動車は、自動車販売台数が過去4年で平均20%増加したことを受けて、バングラデシュで市場シェアを拡大しようとしている。
韓国メーカーのバングラデシュの市場シェアは2017年に6%に達し、2018年も成長を続けていると、BRTAと現地代理店のデータ分析を示しながら市場関係者は話した。
韓国の自動車小売代理店のデータによると、2017年に1350台だった自動車販売台数は、2018年に約1700台へ増加したという。
【中略】
そのうえ、マレーシアのプロトンブランドが昨年バングラデシュ市場に進出した。グループはチッタゴン(Chittagong)工場でブランド車を組み立てる。マレーシアから部品を輸入して、プレヴェ、サガ、イグゾラの3モデルを製造している。
高級車も後れを取っていない。バングラデシュでは富裕層が拡大しているため、ここ3年で毎年17%の成長を遂げている。
現在、BMW、アウディ、メルセデスベンツ、レクサス、ジャガー、ポルシェなどの高級ブランド車や、トヨタ、日産、三菱の最高位モデルがダッカの道路で普通に見られる。
BRTAによると、2014年までは300台にも満たなかった高級車の売上は、2017年に4425台、2018年に5555台に増加したという。
Bangladesh News/The Daily Star Mar 14 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/asian-carmakers-eye-bigger-share-bangladesh-market-1714756
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #自動車 #日本 #インド #韓国 #マレーシア #高級車
関連