スマホが暮らしを変える

スマホが暮らしを変える
【The Daily Star】記者がニルファマリ(Nilphamari)県ディムラ(Dimla)郡ティースタ川流域のダッキン・カリバリチャールにあるトウモロコシ畑に近づいたとき、メリナ・ベガムさんは農業官にテレビ電話をかけていた。

「こんにちは、ビデオで私のトウモロコシ畑を見て、どうすればいいか教えてください」
メリナさん(36)は郡のセケンダール・アリ農業官に尋ねた。

アリ氏はトウモロコシをじっくり見た後、改善策としてホウ素肥料を入れるよう勧めた。

メリナさんは3年前に贈り物として手に入れたアンドロイドスマホがたくさんの農業問題を解決する重要な道具であることを、嬉しそうに話した。

Fazila Begum of the area listens to weather forecast through a smartphone, which prompted her to reap onion earlier than the usual harvesting time to save the crop from damage by imminent rain. The photos were taken on March 3. Photo: Eam Asaduzzaman

メリナさんは、2016年にプロティック(Protic:参加型研究技術・情報・変更への取り組み)と呼ばれる研究プロジェクトの下、電話を贈られたダッキン・カリバリチャールの100人の女性の1人だ。プロジェクトはオーストラリアのモナッシュ大学がオックスファム・バングラデシュの支援を受けて資金提供した。

プロジェクト実施機関の国内NGOポリ・シュリ―(Polli Shree)も、毎月各自に500メガバイトのデータを提供している。

この小さくスマートな装置は、この地域に3000世帯ある貧しい女性たちに大きな意味で力を与えている。

「毎日、チャールの女性から10-12本のテレビ通話を受けます。私は自分のオフィスに座って問題を解決することができます」
アリ氏は話した。

別のスマホ所有者ファリダ・ベガムさん(32)は、ラル・シャク(赤アマランサス)の収穫準備をしていた。彼女は市場価格を知るために卸売業者に電話し、とても良い反応を得た。

「スマホを贈られたあと、プロジェクト担当者が使い方を教えてくれました。デジタル・ティカナのような便利な農業アプリ、行政機関やプロティックプロジェクトのコールセンターの番号、天気予報、娯楽さえもスマホに入っていました」
別の所有者サレハ・ベガムさん(30)は話した。

記者は10人の利用者に話を聞いた。彼女たちはアプリを使用することで利益を得ているという。また、一様に夫が大都市で出稼ぎをすることを許可したと話した。

チャール地域は自然災害が発生しやすいところだが、女性たちは自然災害について事前にメッセージを受け取り、それを村人に伝えてより安全な場所に避難させることもできるという。

多くの貧困家庭は今やブリキの屋根を持つ家を建て、農地を購入し、水道や衛生的なトイレを持ち、子どもを学校に通わせられるようになった。近所の人たちがデジタル化の恩恵を受けることも助けてもいる。ディムラ郡のラビウル・イスラム・シャヒン郡議会議長は話した。

「昨年、ダッカ大学災害管理学科のシャクハワト・ホサイン准教授が率いる研究チームが訪問しました。調査中、彼らは携帯電話の影響に圧倒されていました」
プロティック・プロジェクトの担当者MA・マキム・チョードリー氏は話した。

連絡を取ったシャクハワト・ホサイン氏は「スマートフォンを活用したデジタル化の手法は、遠隔地の貧困層や女性の暮らしに根本的な変化をもたらしました。それは農業だけでなく、防災や娯楽についてもです。さらに重要なことは女性に力を与えたことです」と話した。

ディムラ郡のナズムンナホール行政官は、チャール地域の女性たちがスマホ操作を素早く学び、日常生活で使いこなしていることに驚いたという。

「私は幾つかの謎を解決するよう求めました。彼女たちは驚くべき効率でグーグル検索を行い、解決してしまいました」
ナズムンナホール氏は話した。

Bangladesh News/The Daily Star Mar 18 2019
https://www.thedailystar.net/country/news/magic-smartphone-changes-life-teesta-char-women-1716469
翻訳:吉本
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