カメラ付きサングラス

カメラ付きサングラス
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メッセージアプリ会社のスナップチャットは新商品のカメラ組み込みサングラスを発表した。英国放送協会(BBC)の報道による。

"スペクタクルズ(Spectacles)"と名付けられたこの装置は、年内に130ドル(100ポンド、1万3080円)の価格で販売される。

スペクタクルズは1度に30秒までの映像を記録できるという。

告知の際に、スナップチャットは社名をスナップ株式会社に変更している。

社名の変更決定は、若者の間で非常に人気がある短命なメッセージアプリを超えるという同社の野望を明確に示した。

金曜日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に掲載された記事では、スナップ社に所属する26歳のクリエイターエヴァン シュピーゲル氏が、ファッション界の巨人カール ラガーフェルド氏が撮影した写真で紹介された。

シュピーゲル氏はインタビューにでスペクタクルズの由来を説明した。

「最初の休暇の時、私たちはビッグサー(カリフォルニア州立公園)に1、2日出かけていました。木々の間を歩き、丸太をまたぎ、美しい木々を見上げていました」

「その時の映像を見返した時、私は自身の記憶を自分の目を通じて見ることができました。信じられない事でした」

「何か経験したことのイメージを見るのと、それを経験するのとは別物です。これまでに無いほどに、もう一度その場を訪れたような感覚がありました」
スナップ社は土曜日、スペクタクルズがどのように動作するのかを一部公開した。

映像は新しい環状のフォーマットで記録され、どの方向にも見ることができるという。装置のバッテリーは約1日間持続する。

装置の前面にあるライトは、録画中であることを近くの人に知らせるものだ。

スナップ社からこの商品についての確認がある前に、ニュースサイトの"ビジネスインサイダー"はYouTubeで発見した商品の紹介映像を公開した。

割れたグラス

スペクタクルズは多くの人に、グーグルグラスのことを思い出させるだろう。グーグルグラスはグーグルがスマートグラスを生み出そうとして不運に終わった試みだ。

グーグルグラスは世界中の開発者の手には1個1500ドル(15万1100円)の価格で入ったものの、消費者向けの商品となることはなかった。グーグルは結局開発を中止したが、アイデアは死んではいなかった。

グーグルグラスはハードウェア問題にも悩まされたが、一番の欠点は大衆の認識だった。最悪の場合、多くの人々からトラブルの元で、プライバシーを侵害する技術だとみなされた。一番ましな場合でも、奇妙な見た目だと思われるだけだった。

しかしスナップ社のスペクタクルズはずっと低い価格で、影響力のある著名人に採用されそうなため、グーグルの計画よりもクールなものだとみなされる確固としたチャンスがあるのだ。

「新世紀世代たちが身に付けるような眼鏡をみれば、そのデザインはとても"あり"です」
クリエイティブ・ストラテジーの消費者技術アナリスト、カロリーナ ミラネシ氏はいう。

「サングラスがカメラをうまく隠してくれますが、その使い方はある程度制限されます。屋外の太陽の下に出る必要があります」

「社名の変更は興味深いことです。これはスペクタクルズ(眼鏡)が意味する焦点を、メッセージから外すことを示唆しているのかもしれません。スナップ社はおそらく生活を記録し、コンテンツを生み出し、ストーリーを伝えるようになっていくものと思われます」

WSJによると、スナップ社はスペクタクルズを大規模なハードウェアとして扱うのではなく、流通が限られる楽しい玩具として扱うのだという。

「公表はゆっくりと行っていきます」
シュピーゲル氏はWSJに話した。

「スペクタクルズが人々の生活に似合うかどうか、人々からどう好まれるかは私たち次第です」

Prothom Alo Sep 26 2016
http://en.prothom-alo.com/science-technology/news/122683/Snapchat-launches-sunglasses-with-camera
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #テクノロジー