マルタ栽培の先駆者

マルタ栽培の先駆者
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アマレシュ
ロイさん(52歳)は卒業後に職に就けなかったため、父親から譲り受けた土地に植わっていたビンロウやココナッツの木を切り倒してマルタ栽培を始めた。

アマレシュさんによると、マルタ栽培がとても儲かるといとこに教えてもらったという。2008年に取引を始める前、マルタ栽培の知識を仕入れるため、国内の多くの場所を訪れたとアマレシュさんは話す。

3年後、マルタの収穫ができるようになったとアマレシュさん。
 「この果物はとても甘くておいしいです」
地元市場ではアマレシュさんの作ったマルタに大きな需要があるという。

アマレシュさんの成功を目にした近隣地区の農家も、マルタ栽培に興味を持つようになった。

アマレシュさんはマルタの木を接ぎ木で育て、近隣地区の農家がそれを買っているという。

興味を持った国内の様々な地区の人だけではなく、様々な農業事務所の職員もアマレシュさんのマルタ農園をたびたび訪れる。

現在農園にはバリ1(Bari-1)種のマルタの木が450本あり、今の時期、食べごろのマルタがいっぱいに実っている。

マルタ栽培は他のどの作物の栽培よりも儲かり、生産にかかる費用を短期間で取り戻せるとアマレシュさんは話す。

農家のプロバス ロイさんは、マルタ栽培がこれほど儲かることや、彼らの住む地区でマルタ栽培ができることを知らなかったと話す。プロバスさんはアマレシュさんに刺激されたという。プロバスさんは100本のマルタが植えられた農園を保有し、拡張を計画しているという。

アマレシュさんは今や農業職員だけでなく、ピロジプール(Pirojpur)の住民たちの間で有名人だ。マルタ農園が目印になっているのだ。

サダール(Pirojpur Sadar)郡のムド ハサン ワリスル カビール農業官は、アマレシュさんがピロジプールのマルタ栽培の先駆者であると話す。今ではマルタ栽培に興味を持つ人がどんどん増えている。

「多くの人々を刺激してさらにマルタや他の果物を育ててもらうため、我々は果物栽培者にあらゆる種類の技術的支援を提供しています」
カビール農業官によれば、マルタは地元市場で1キログラム当たり140タカ(185円)で売られているという。

ピロジプール農業普及局のムド アブル ホサイン タルクデール副局長によると、県内には154ヶ所のマルタ農園があり、総面積は34.66ヘクタールだという。

 「マルタ栽培はピロジプールで急激に広まっています。5年前には3、4ヶ所のマルタ農園があるだけでした」
ピロジプールには趣味でマルタを育てている人もいるとタルクデール副局長は話した。

The Daily Star Oct 09 2016
http://www.thedailystar.net/country/pioneer-malta-farming-1296436
翻訳:長谷川
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