バングラを新たなBPO拠点に

バングラを新たなBPO拠点に
バングラデシュは若くて熱心な情報技術(IT)の才能により、業務プロセス外部委託(BPO)の新たな目的地になることができる。サービセンジンBPOのASM モヒウッディン モネム会長はこう話した。

この業界の先駆者であるインドやフィリピンといった他国との競合が可能であることを、ダッカを拠点とするこのBPO企業は既に示している。

複合企業アブドゥルモネム株式会社の企業体サービセンジンBPOは、国際アウトソーシング専門家協会(IAOP)による世界のアウトソーシング企業トップ100に3年連続で名を連ねた。

サービセンジンBPOはIT産業におけるその優秀さにより、2014年以来"世界のアウトソーシング100選(GO100)"に"新星"としての地位を築いている唯一のバングラデシュ企業だ。

この企業がランキングに登場した主要な理由は、急速な成長や社会的責任(CSR)活動、素晴らしい顧客紹介がある。

「我々が世界基準の成果を上げ、インドやフィリピンといった国と張り合うことができると証明されています」

バングラデシュは2021年まで、情報通信省が掲げる輸出目標額の50億ドル(5242億円)を間違いなく達成できる。モネム会長はデイリースターが先日行った取材で、サービセンジンBPOの業績や彼自身の経験を交えながら話した。

「ITアウトソーシングは輸出目標を達成する主要な触媒として作用するとともに、政府が夢見るデジタルバングラデシュを2021年までに実現する助けとなります」

だがこの部門がより競争力を持つようにするため、バングラデシュをBPO拠点としてブランド付けするための適切な販売支援と、政府の輸出奨励が必須であるとモネム会長はいう。

サービセンジンBPOの歴史は2006年、わずか6人のスタッフから始まった。今では500人以上の若き精鋭たちからなるチームが24時間体制で働いている。そのサービス信念は"よりよい人、より良いサービス、より良い結果"だ。

サービセンジンBPOの特徴の一つは、スタッフのおよそ3分の1が教育を受け、社会的権利を持った若い女性であることだ。

また教育や栄養学、福祉、環境といった分野のCSR活動にも積極的に参加しており、これによりGO100に3年連続で名を連ねるほど競争力を得ることとなった。

「これはサービセンジンBPOだけではなく、IT専門家とバングラデシュ人全員にとっての功績です」
モネム会長はいう。

GO100はIAOPが毎年発表する世界の優れたアウトソーシング企業のランキングで、最新版は今年6月に公開された。

IAOPは"規模と成長" "顧客対応" "受賞及び認証" "技術革新のためのプログラム" "CSR"の5つの領域の査定からこのリストを作成する。

「IAOPが我々をアウトソーシング企業の世界トップ100の一員として認めてくれたことを誇りに思います。我々はITやITサービスの繁栄を継続し、雇用創出や輸出多様化、技術革新、デジタル化を通じ、デジタルバングラデシュの構築を支援していきます」

「我々の物語のヒーローは従業員であり、より良いサービスこそがより良いビジネスであると信じています」
モネム会長はアブドゥルモネム株式会社の代表取締役でもある。

サービセンジンBPOは後方事務処理やデジタル広告の運営、ウェブ・ソフトウェア開発、データの収集分析、品質保証、試験に特化しており、米国や世界のトップ企業に品質保証を呼びかけている。

サービセンジンBPOはこの業界における継続的で勢いのある成長、世界や国内での認知、バングラデシュにおける若き技術者による人口ボーナスに後押しされ、従業員の倍増や近い将来の複数の事務所の開設を計画している。

現在サービセンジンBPOは世界の30以上の顧客にビジネスソリューションを提供しており、バングラデシュと米国に事務所を構えている。さらに世界の企業をより多く引き寄せるため、国内外にさらなる事務所を開設する予定だ。同社は新たな請負契約を期待しており、バングラデシュからもっと多くのIT技術者を雇用する計画を立てている。

バングラデシュ/The Daily Star Nov 01 2016
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-can-be-alternative-bpo-hub-1307386
翻訳:長谷川 
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