仕方のない青空教室

仕方のない青空教室
バングラデシュ北部、ニルファマリ(Nilphamari)県ジャルダッカ(Jaldhaka)郡の38小学校では、換気の悪さに対する苦情はほとんどない。これらの学校の大部分が使用不適格で、多くの授業は外で行われるからだ。

「数ヶ月前、小学校の物理的状況調査が行われました」
郡のMd ハルン Ur ラシッド技師はいう。
「35校は学校を円滑に運営するため、あまりにも脆弱状態なインフラだということがわかりました」
その後、さらに3校が郡初等教育事務所のリストに追加され、合計で38校に増加した。

20年前に国有化された追加の3校を除き、これらの学校は3年前、政府の小学校国有化プログラム第2段階で国有化されたものだ。

「私たちの学校ではブリキ製のクラスの壁のいくつかがなくなっています」
リストに含まれるガブロル・ディーペーパー政府小学校のスディプタ ラニ先生は話す。
 「近くの畑で放牧されている牛やヤギが時々教室に入り込み、汚していくことがあります」

「牛糞や動物の尿のため、教室は地獄のようです。ほとんどの子どもたちは学校に来たがりません。他にやりようがないので、私たちは外で授業をすることにしました」
この学校には190人の児童がいる。

ボボン・チャル政府小学校はいくらかましだ。雨季には雨が、夏には強烈な日差しがトタン屋根から漏れてくる。
「教室の状況がよくないため、児童は先生の言葉を注意深く、関心を持って聞くことはめったにありません。そのため時々屋外で授業をします」
モンワラ ベガム校長は話した。

185人の児童がいるアイディアル・パラ政府小学校の校長は、教室の壁が壊れ、ドアがなくなって以来、学校と自宅の間で重要書類を運ぶのに忙しい。きれいな水が飲める井戸や衛生設備がないので、生徒は催したとき、近くの竹やぶへ走るという。

「こんな状況のため、多くの児童が学校を去ってしまいました。彼らの何人かは別の学校へ転校し、その他はそのまま退学してしまいました」
ラクスミマライ政府小学校のマスダ アラム ベグ校長は話す。

ジャルダッカ郡初等教育官Md シャフジャハン氏は、新しい学校を作る対策をすぐに講じるよう、緊急要請が上部当局になされたという。
「私たちは肯定的な反応を得ました」

「政府として、脆弱な学校に対し、段階的に新しい建物を建設します」
ジャルダッカ郡のラシェドル ホク プロドハン行政官は同意する。
「それまで各学校が最善を尽くすよう願っています」

バングラデシュ/The Daily Star Nov 09 2016
http://www.thedailystar.net/country/broken-classrooms-drive-students-outdoors-1311856
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #学校