児童教育の道しるべ

児童教育の道しるべ
バングラデシュ北部、ラルモニルハット(Lalmonirhat) 県アディトマリ郡の奥まった村の子どもたちは、献身的な夫婦の親切なサービスのおかげで、道徳教育とともに質の高い授業を受けている。

ヌルル アミンさんとジャハナラ ベガムさんの息子で、地元で聖なるパグラ ジャハンギルとして知られるジャハンギール アラムさん(40)は、2002年10月、農村部の子どもたちに基礎教育を提供するため、アディトマリ郡サプチバリユニオンドゥラクチ村で、カダムチャンド ビジュヤピスを設立した。

今、学びセンターでは100人以上の子どもたちに授業をしている。子ども達はこの地区の様々な小学校に通う児童たちだ。

彼らは午前や午後、通常の学校の授業時間の前後に、カダムチャンド ビジュヤピスの授業に参加する。
Jahangir Alam imparts lessons to children at Kadamchand Bidyapith founded by him at Durakuti village in Aditmari upazila of Lalmonirhat; Photo: Star

Jahangir Alam imparts lessons to children at Kadamchand Bidyapith founded by him at Durakuti village in Aditmari upazila of Lalmonirhat; Photo: Star

ジャハンギールさんの精神の追求と無私の奉仕に触発されたシリナ アクーター サティさんは2014年5月22日に結婚し、その後、村の子どもたちの教育のため一緒に働いてきた。

ジャハギールさんはスーフィ教(禁欲・神秘主義的なイスラム教派)を信じ、21世紀の聖者クワジャ モイヌディン チシュッチの信者だ。

「村のほとんどの子どもが教育を受ける権利を奪われているのを見て、彼らの基礎教育のためひと肌脱ごうと考えました。保護者たちは徐々にこの問題に関心を持つようになってくれました。今、村の1%の子どもがここで学んでいます」
ジャハンギールさんは話す。

「子どもたちを教えているとき、私は幸せを感じ、平穏です。私はあたかも彼らの母親であるかのように感じます」
シリナさんは話す。

「教科書の授業とともに、理想的な人として成長する方法についてアドバイスします」

40デシマル*の土地に作られたカダムチャンド ビジュヤピスは教室、祈り室、小さな小屋から成り、敷地内にサヒードミナル(記念碑)と花畑がある。

「私は財産すべてをカダムチャンド ビジュヤピスに寄付しました。今私と妻は敷地内の家に住んでいます。信者は私たちに食事を提供してくれます」
ジャハンギールさんは話す。

地元の人たちも学校に寄付してくれるという。
The schoolhouse and its premises. Photo: Star

The schoolhouse and its premises. Photo: Star

カダムチャンド ビジュヤピスを設立する前、村にある第一ドゥラクチ政府小学校にはわずかな生徒しかいなかった。だが今ではアディトマリ郡の中でとても良い学校という評判を得ている。地元の人は話す。

「子どもたちはカダムチャンド ビジュヤピスで理想的な教育を受けています。彼らは学校の試験でよい結果を出しています。その上私たちは夫婦に対し、何かを支払う必要がないのです」
村に住む生徒の保護者アンワール ホサインさん(45)が話してくれた。

現在、村で初等教育の中退者がいないのは、ジャハンギールさんと奥さんのおかげだ。第一ドゥラクチ政府小学校のアブドール マンナン校長は話した。

ユニオン議会のラフィカル イスラム アラム議長も同様の意見を示した。

*1デシマルは1/100エーカー。約0.4アール。40平方メートル。

バングラデシュ/The Daily Star Nov 11 2016
http://www.thedailystar.net/country/beacon-childrens-education-1312957

翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #児童 #教育