バングラデシュ北部、ラルモニルハット(Lalmonirhat)県の多くの村の農家は、木を売ってお金を稼ぎ、同時に環境を保護するため、未利用地で植林を始めた。
今年の6~7月、多国籍企業が様々な木や果樹の苗木7万5千本を配布した。会社の担当者は未利用地に木を植える農家を励まし、植林用の土地の準備の仕方をアドバイスしている。
アディトマリ(Aditmari)郡ベラバリ村の農家ナズルル イスラムさん(44)は今年7月、自分が所有する村内の荒廃地3ビガ*に400本の苗木を植えた。
「多国籍企業が無料で苗木を配布し、担当者が植え方を教えてくれました」
ナズルルさんは8~10年で木を売り、200~250万タカ(274~343万円)稼ぐことを期待している。
カリゴンジ(Kaliganj)郡ボライルパ村スリースリーバロラムマンディールの収入役、ノレシュ チャンドラさん(45)は7月に150本の苗木を植え、順調に育っているという。
土地は何年も使われておらず、何かに利用しようというアイディアはなかったとノレシュさん。多国籍企業の担当者が寺院を訪れ、木を植えることを提案した。そして無料で苗木を手に入れたという。
その企業の農事担当者オウサン ハビブさんは環境保護のため、農家に無料で苗木を配布したという。オウサンさんは数年後利益になるうえ、環境保護にも繋がるので、荒廃地に植林するよう農家に要請した。今では多くの農家が荒廃地に木を植えることに興味を示しているという。
森林伐採は環境や土地に損傷を与える。今、植林が不可欠だ。そのため農家は未利用地に植林している。多国籍企業はこの点で重要な役割を果たしている。
県の森林管理官マノワリ アリ マンドゥ氏は話した。
*1デシマルは1/100エーカー。約0.4アール。40平方メートル。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 14 2016
http://www.thedailystar.net/country/afforestation-unused-land-1314385
翻訳:吉本
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