大きなインフラ計画や国内需要の高まりによる消費急増の見込みから、バングラデシュは数年のうちに鉄鋼製造の劇的な増加を目の当たりにするだろう。
この2年で製造は現在の年間400万トンから600万トン以上に増加する。アンワーグループのマンワール ホサイン会長は話した。
「この業界は急激に伸びている」
ダッカラディソンホテルで開かれた石炭・鉄鋼・原材料協議会の2日目と最終日、デイリースター紙に話した。
インドを拠点とするイベント運営会社のスチールミントイベントが開いたこの協議会にはインド、シンガポール、アメリカ、日本、韓国、ヨーロッパ各国を含む12ヶ国から約270名が参加した。
この会議は世界中の原材料・技術企業大手が、バングラデシュの鉄鋼・セメント・電力生産・貿易企業とネットワークを持てるようにしたとスチールミントのダラヴ ゴエル社長は話した。
24以上の企業が製品を展示するため、会場にブースを設置した。
世界の鉄鋼産業は減速している。だが非常に良い成果を上げている国があり、バングラデシュもそのうちの1つだとゴエル社長は補足した。
バングラデシュの鋼鉄部門は住宅・公共、両施設のインフラのおかげで2015年、15%成長した。バングラデシュはアジアで最も急成長する鋼鉄市場の1つで、資源や鋼鉄技術の必要性が増えているという。
イベント開催者の話によると、2016年に250万トン、2018年に450万トンに達するとみられバングラデシュの鉄鋼精錬部門にとって、くず鉄、海綿鉄、銑鉄は主要な原材料となるという。それはバングラデシュがインドに次いで地域で2番目、アジアで4番目のくず鉄輸入国となる量だ。
アンワーグループのホサイン氏は国内の製造業が生産量を増やすため、古い技術を新しい技術に置き換えており、業界全体が大きく変化していると話した。
「いくつかの企業は国内需要を満たすため、生産能力を2倍または3倍に増やしています」
鉄鋼メーカーはこの2年間で約500億タカ(693億円)を投資しているという。
国内製造業者は高品質な鉄鋼製品の生産能力を進歩させており、バングラデシュは鉄鋼の需要を満たすため、国内製造業者を頼っている。だが国は原材料を輸入しなければならない。バングラデシュ自動再生鋼材・製鉄協会のSK マサダル アラム マサド会長は話した。
バングラデシュの未完作業の実行で、鋼鉄の消費は明らかに増えるとマサド会長。
「鋼鉄の消費量は増加しています。そのため多数の外国の原材料・技術業者がバングラデシュにやって来ています」
インドのタタ海綿鉄株式会社の戦略・事業評価責任者ラガヴァン ソムナ氏は、道路、橋、港、河川トンネルなどのインフラ計画は最低でも200億ドル(2兆1820億円)になると話した。計画の15%を鋼鉄が占める場合、400万トンの鋼鉄が追加で必要になるという。
世界の競合企業に対抗するため、インドとバングラデシュは協力できるとソナム氏は話した。
バングラデシュは原材料を南アフリカ、オーストラリア、インド、アメリカ、EUから輸入している。マクロ・シッピング・カンパニーの販促責任者のモフィズル イスラム アサド氏は話した。今年の輸入は去年に比べ、25%増加したという。
ホサイン会長は中小生産業者が税なしで鋼塊を輸入し、低品質の鉄鋼製品の生産を政府が促す中、関税率を1トン当たり3500タカ(4859円)から13000タカ(1万8048円)に引き上げたため、政府に輸入税を下げるよう要求した。
「主要な生産企業は鉄に誇りを持っている。しかし上昇する輸入税により、小規模の製造業者はくず鉄から鉄を生産する余裕がなくなってしまう」
BSRMのアーマー アリフサイン社長、PRMグループ(バングラデシュ)のサモン チョードリー会長、アブルカイアーグループのVR シャルマ会長も発言した。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 16 2016
http://www.thedailystar.net/business/steel-production-jump-big-infrastructure-projects-1315243
翻訳:米澤
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