障がいは障壁じゃない

障がいは障壁じゃない
手を持たずに生まれたトウヒドゥル イスラム君は答えを足で書きながら、今年の小学校期末試験に参加している。

トウヒドゥル君(12)はバングラデシュ中部、タンガイル(Tangail)県ガテール(Ghatail) 郡ディゴールユニオン下ガロット村のファズルル ホック、ラトナ カツン夫妻の二番目の子だ。

トウヒドゥル君がわずか4歳のとき、父親はドバイヘ出稼ぎに行ってしまった。

母親は7歳の頃、足で文字を書くことを助けた。障がいはあるが、彼は家から8キロ離れたガテールチャンダシにある学校に入ることを認められた。

学校創設者で理事のラフィクル バリ カーン氏自身が視覚障がい者で、隣接するカリハチ(Kalihati) 郡から通ってくる。

母親のラトナさんは毎日隣接するカドムタリバス乗り場まで1キロ歩き、それからバスか3輪自動車で7キロ揺られ、息子を学校へ連れていく。

体に障がいがありながらトウヒド(ゥル)は遊びが大好きで、時々他の男子と外で遊んでいるとラトナさんはいう。

「父親はトウヒドをものすごく愛してくれます。彼は機会があればたくさんのお土産を持って家に帰ってきます」

「娘のライラはすでに結婚しています。私はトウヒドをまともな人間に育てたい。トウヒドはトイレで水を使う、服を着るなど、いくつかのことで手助けが必要ですが、ほとんどのことは足を使ってできます」

トウヒド君のクラス担任ハフィザ カトゥン先生は、彼は怠りなく勉強し、足を使って素早く文字を書くことができると話す。

「私は試験でうまくいくため、必要な準備をしました。将来私は誇りを持った教師になりたいのです」
トウヒド君はいう。

4歳のとき、やぶ医者に間違った治療を受けて視力を失ったラフィクル バリ カーン氏は、2003年、障がいを持つ子どもの福祉のために何かしたいと誓い、全財産をはたいて学校を設立した。

「トゥヒドの他に2人の聴覚障がい児と1人の知的障がい児が今年の期末試験に参加しています。適切なケアと少しの励ましで障がいを持つ子どもたちはうまく成長し、家族や社会に貢献することができるのです」
ラフィクル氏は話した。

バングラデシュ/The Daily Star Nov 21 2016
http://www.thedailystar.net/country/disability-no-barrier-1318000
翻訳:吉本
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