有機野菜の人気

有機野菜の人気
ジェナイダ(Jhenidah)県カリゴンジ(Kaliganj)郡シャトバリア村の篤農家、シャクハワット ホサイン リトンさん(40)には小さな願いがあった。健康のため、新鮮な有機野菜を食べたかった。

だが彼はそれ以上のことをやり遂げた。去年作ったナスやヒョウタンから始まり、今では18デシマルの畑で16種類の野菜を作り、地元やダッカ市場で販売している。野菜はすべて化学薬品を使っていない。

「私は栽培と"バライナシャク"を信じています」
バライナジャクとはミミズの豊富な肥料と地元のマホガニーとニーム樹液から作られた自家製殺虫剤を指す。
「これらの2つの化合物を使って、毒を使わずに野菜を育てることができます」

リトンさんは初めから農家だったわけではない。1996年、HSC(高等教育資格証明試験)を通過したが、お金がなくて勉強を続けることができなかった。代わりにBRACへ入り、5年間働いた。

「そこにカリガンジで活動している日本のNGOハンガー・フリー・ワールドがありました。彼らのおかげで有機農業に興味を持ちました」
リトンさんは回想する。彼はバーミコンポスト生産で3年間の経験を積み、地元の専門家モヘシワーチャンダ村のヘラル ウディンさんから栽培研修を受けた。

昨年、彼は野菜畑に初めて播種した。
コショウ、ホウレンソウ、豆、苦味がある瓢箪、甘い瓢箪、カボチャ、カリフラワー、ナス、トマト、ジャガイモ、ターメリック、アルム、これらがリトンさんの畑で作られる作物の種類だ。また薬草を栽培し、庭を美しくするため花を加えた。

「自分の健康だけが動機ではありません。私は村人に有機栽培について教え、彼らにも有機農産物を作ってほしかったのです」

「私はリトンさんから野菜を買いました。彼の野菜は高品質で、市場で買った野菜よりも味が良いのです」
カリガンジ郡バラカンダ村アメド アリさんはいう。

毎週リトンの庭から2~3皿の野菜が、モハンマドプールのナルジャハン通りにあるシャヒン ホサインさんの店で販売されている。彼の店「リアル・セーフ・フード」は有機野菜を専門とする。

最近、リトンさんはハンガー・フリー・ワールドから有機農業の研修を受け、それを拡大したいと考えている。
「私は土地を借りることができません。地方自治体の助けを借り、妥当な金利融資枠を手配できることを願っています」

「私は困難な月日を過ごしてきました。誰も私を助けてくれませんでした。ヘラル・ウディンさんだけが私に自信を持つように促してくれました。しかし、最近は近隣の村の若者たちが私の庭に集まって見ていきます。彼らは私とバーミコンポストから植物を収穫します。彼らが感化されることを願っています」

リトンさんは現在バーミコンポストで月に約5千タカ(約7千円)、野菜で月に1万タカ(約1万4千円)の追加収入を得る。

カリガンジ郡の農業官ジャヒダル・カリム氏は、有機農業は確かに有益だ。消費者を化学中毒や病気から守る上でもだと話した。

バングラデシュ/The Daily Star Nov 22 2016
http://www.thedailystar.net/country/organic-vegetables-get-popular-1318519
翻訳:松本
#バングラデシュ #ニュース #有機野菜 #農業