米国農務省(USDA)によれば、今年のバングラデシュの綿消費量は640万梱で、前年に比べ4.91%増加する見込みだという。紡績・衣料縫製メーカーの高まる需要によるものだ。
綿のシーズンは7月1日に始まり、8月31日に終わる。中国が近年、繊維の輸入を止めたため、バングラデシュは現在、世界最大の綿輸入国だ。国内で白い繊維を生産していないため、バングラデシュは輸入で綿の需要を満たしている。
綿は昨日、国際市場で1ポンド(453.6グラム)あたり70.5~72.5セント(79.5~81.7円)の間で取引された。
USDAによれば、今年の綿のシーズン、バングラデシュの紡績工場430社以上で640万梱の綿を消費する。
バングラデシュは年間で30億ドル(3377.2億円)を綿の輸入に費やす。1梱は480ポンド、または218キロに相当する。
高まる衣料縫製品の輸出で、世界規模の衣料品ビジネスでバングラデシュの主要ライバル国ベトナムの綿消費量も今年増加する。2015~16年、バングラデシュは610万梱の綿を消費した。USDAデータによると、2016~17年の輸入はさらに昨年の610万梱から630万梱へ1.6%増加する。
バングラデシュは繊維の年間総需要の50%をインドから輸入している。競合性のある価格、品質、地理的近接性により、インドはバングラデシュにとって最大の綿提供国になった。
生産コストの高まりで、中国はもはや激しい競争相手ではなくなったため、バングラデシュの縫製メーカーに国際的な小売り企業の輸出注文が増えている。
「バングラデシュの綿消費と輸入は衣料縫製品の輸出に関連しています。衣料縫製品の輸出が増加しているため、今後も綿の消費と輸入が増加するでしょう」
バングラデシュ衣料縫製品製造輸出協会のマハムード ハサン カーン副会長は話した。
バングラデシュ製衣料製品の80%以上は綿製であるとカーン氏はいう。彼もまた綿の輸入者で、紡績工場をやっている。残りの20%はビスコース(人造絹糸、セロファンの原料)、ポリエステル、その他原材料が含まれる。最近国内の紡績企業は、ニットウェアや織物産業の40%に、原材料の90%近くを供給することが出来ている。
2016~17年、世界の生産量や前期からの繰り越し在庫量は高かったとUSDAはいう。世界規模取引と年度末在庫もさらに増加する。国内消費量と輸出量は変化していないが、米国の綿生産と年末在庫は増加した。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 23 2016
http://www.thedailystar.net/business/cotton-use-expand-1319065
翻訳:米澤
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